原作は、24歳で病気により視力を失った著者の実話に基づいた物語
今日は、山口晃二監督と白石美帆さんの舞台挨拶に加えて特別ゲストで原作者である郡司さんとアイメイトのベルナ役のポーシャとベルナの亡くなった後にやってきたアイメイト役のワンちゃんが来ていました。
「 解夏 (2003) 」、「 着信アリ2 (2005) 」などの助監督を務めてきた、山口晃二監督の初監督作品になります
同じく初主演となる、「 スィング・ガールズ 」で音楽教師、伊丹弥生を演じた、しずく役の白石美帆とアイメイトのベルナ役のポーシャ。
やはり盲目のしずくの旦那様に田辺誠一。
白石さんは、私の大好きなドラマ「 オレンジ・デイズ 」で柴咲コウさんの親友役を演じている時に、わたし的に好感度UPな女優さんです。演技力うんぬんというよりは、彼女の持つあっけらかんとした明るさが大好きなのです。声にもはりがあって、健康そうな明るさが魅力の女優さんですね。
原作を読んでいないので、あくまでも私の想像の域ですが、田辺さん演じる旦那様は、きっと、盲目になってからの生活が長いのでしょうね。穏やかで、自分たちが目が見えない為に周りの人たちへ迷惑をかけてはいけないという配慮を常にしながら生きています。
まったく正反対な性格のしずくは、いつも前向きで心が強く、どんな障害に突き当たっても、絶対切り開いて突き進もうというある意味強引さがありながらも、まだ盲導犬というもの自体に社会的な理解が薄い時代にあっても、ポジティブで周りを動かして行く強さを持った女性でした。
舞台挨拶の際に白石さんもおっしゃっていましたが、ベルナを演じたポーシャは、話しかけると頷くようにクシャミをしたり、声を出したり、ほんとに言葉を理解して演じているかのようでした。
盲導犬協会の訓練士から
「このベルナは、仕事に対して大変プライドを持っている犬です 」
と、ベルナがしずくに手渡されるた瞬間から、その言葉通り、建築デザイナーになるという夢の代わりに、子供を産み自分の手で育てたいというしずくの夢を、ハーネスを付けた瞬間から忠実に、しずくの目になり、しずくの生活をサポートし、子育てを助けて一生を終えました。
ストーリーのテンポも早足的で、描き方も浅い感じがして、映画としての完成度は、それほど高いものとは感じませんでしたが、盲導犬が目の不自由な人の目の代わりとなって、ぴったりと寄り添って生きていく姿は大変感動的です。
母親が目が見えない言うことでいじめにあって泣いていじける息子隆太に、父は
「おかあさんは、目は見えないけれど、隆太の事は、なんだってみえているんだ・・・」
そう言って、心の目で物事が見えるのだと言うことを優しく諭すのです。
盲導犬は老犬になるとリタイアし、ポストファミリーのもとで静かに余生を過ごす事になっていますが、しずくの、ベルナとは家族として一生一緒に過ごしたいという気持ちを隆太も応援すると提案し、目が見えなくなってきたベルナとの家族の絆を懸命に守っていく姿は感動的でした。
盲導犬は育成にも大変費用と日数を要するものなので、周りの理解と支援を必要としています
主題歌は広瀬香美。この映画のために書き下ろした曲「情熱+」
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ベルナのしっぽ
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~おしまい~

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