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「 マイ・ブルーベリー・ナイツ / MY BLUEBERRY NIGHTS (2008) 」
2008-03-30 Sun 23:35

【マイ・ブルーベリー・ナイツ】2008年3月22日(土)公開

監督・製作・原案・脚本 : ウォン・カーウァイ 
出演 : ノラ・ジョーンズ /ジュード・ロウ/デヴィッド・ストラザーン 他
期待度 : ★★ → 鑑賞後の評価 ★★★ 
原作 : 

「 マイ・ブルーベリー・ナイツ / MY BLUEBERRY NIGHTS (2008) 」

ウォン・カーウァイ監督が、ハリウッド俳優を起用した初の全編英語作品

監督は、「恋する惑星 (1994)」、「天使の涙 (1995)」のウォン・カーウァイ。 本作では2007年・第60回 カンヌ国際映画祭においてパルム・ドール賞にノミネートされています。

主役は、シタール奏者のラビ・シャンカールの娘として生まれ、22歳でデビュー・アルバム『Come Away With Me』をリリースし、2003年・第45回グラミー賞において主要8部門ノミネートされ、全部門において受賞した、映画初主演となるノラ・ジョーンズ。

正確にいえば本作で映画は2度目の出演となります。ヒュー様とサンドラ・ブロックのラヴコメ「トゥー・ウィークス・ノーティス (2002)」に本人役でカメオ出演し、歌も披露しています。

日本では岡田准一と黒木瞳の映画「東京タワー(2004)」では、彼女の『FOREVER MINE』がテーマソングに使われています。

共演は、「コールド マウンテン (2003)」、「アルフィー (2004)」、「ホリデイ (2006)」のジュード・ロウ。


Story : 恋人に捨てられたエリザベスは彼のことが忘れられず、彼の行きつけのカフェに乗り込む。そんな彼女を慰めてくれたのは、カフェのオーナー・ジェレミーと、甘酸っぱいブルーベリー・パイ。それからのエリザベスは、夜更けにジェレミーと売れ残りのパイをつつくのが日課になる。しかしそんなある日、彼女は突然ニューヨークから姿を消す。恋人への思いを断ち切れずにいたエリザベスは、あてのない旅へとひとり旅立ったのだった…。



「2008年3月22日公開 」

ー  より ー

myblueberry.jpg

いわゆる失恋をいやす旅に出かけるロード・ムービーです。

ノラ・ジョーンズが、とにかく豪華俳優陣、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズと主役級の一流俳優を脇に従えて堂々の主役をはった初主演映画ですが、どこか、ノラの歌を聴きながら見るための「映像」としてのみ成立するだけのプロモーションビデオの超豪華版という感じが否めません。

とにかく映像のテンポが悪すぎるのですよ・・・これは、監督が凝りに凝ったスロー使いの多様さがかえって逆結果に感じました。

ウォン・カーウァイ監督のこういう撮り方が好きという人もいらっしゃるかもしれませんが、好みが分かれる映画かもしれません・・・・

 

ラヴ・ストーリーを期待していくと、希薄な感じがしますし、レイチェル・ワイズとデヴィッド・ストラザーン演じるスー・リンとアーニーのどこかありがちな悲しい夫婦と関わり、ナタリー・ポートマン演じるレスリーとの出会いなど、あの人のもとに帰りたい・・・そんな思いを感じさせない無意味とも思える旅の出会いとか、それなのに、あっと言う間に帰って来て、ずっと待っていてくれたジュード・ロウ演じる店の店主と恋に落ちる・・・・

私は変わった?と聞くだけの経験はしたのだろうか・・・と疑問な感じも。

映画を観たというよりは、ノラ・ジョーンズのPVを観た・・・・というかんじ・・・

ノラ・ジョーンズはキュートだし、彼女の歌は大好きなので★一個サービスという感じです。

 

 

 ノラ自身がセレクトした楽曲が中心のサントラは心地良いです。


■マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック 

 

~ おしまい ~

 


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マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラックマイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック
(2008/02/14)
サントラ、カサンドラ・ウィルソン 他

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「 つぐない / Atonement (2008) 」
2008-03-29 Sat 20:45

【つぐない】2008年4月12日(土)公開

監督 : ジョー・ライト 脚本 : クリストファー・ハンプトン
出演 : キーラ・ナイトレイ /ジェームズ・マカヴォイ/ 他
期待度 : ★★★ → 鑑賞後の評価 ★★★☆ 
原作 : イアン・マキューアン「贖罪」(新潮社)

「 つぐない / Atonement (2008) 」

 

イアン・マキューアンの最高傑作として名高い世界的ベストセラー小説「贖罪(2001)」の映画化です。  

■第65回ゴールデン・グローブ賞最多7部門でノミネート

*作品賞
*主演男優賞(ジェームズ・マカヴォイ)
*主演女優賞(キーラ・ナイトレイ)
*監督賞(ジョー・ライト)
*助演女優賞(シアーシャ・ローナン)
*脚本賞(クリストファー・ハンプトン)
*作曲賞(ダリオ・マリアネッリ)

---------------------------------

■第80回アカデミー賞7部門ノミネート

*作品賞
*助演女優賞 (シアーシャ・ローナン)
*脚色賞 (クリストファー・ハンプトン)
*撮影賞 (シーマス・マッガーヴェイ)
*作曲賞 (ダリオ・マリアネッリ)
*美術賞 (Katie Spencer サラ・グリーンウッド)
*衣裳デザイン賞 (ジャクリーン・デュラン)

 
■イアン・マキューアン「贖罪 上・下」(新潮社) 

 

監督は、2005年・第59回英国アカデミー賞で新人監督賞を受賞した「プライドと偏見 (2005)」から本作が劇映画2作目となるジョー・ライト。

 

主役は、 舞台俳優ウィル・ナイトレイを父に持ち、劇作家シャーマン・マクドナルドを母に持ち、早くから演じることへの興味を持ち9歳にして「A Village Affair(1993)」でデビューした、キーラ・ナイトレイ。

人気シリーズのひとつ「「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (1999)」でアミダラを演じたナタリー・ポートマンの影武者役を演じたことで関係者の目にとまり、その後一気に大きな役に抜擢されていきます。

「ベッカムに恋して (2002)」以来正統派美系女優としてその名を確立していき、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003)」でその人気を不動のものにしました。昨今では、パイレーツシリーズを除けば文学的作品への傾倒を強めてきているようですね~

日本でも最近ではシャネルの香水のCMお見かけする、など名実ともにハリウッドの一流女優として認められてきていますね。一時はその激やせぶりが気になったところですが、お仕事も順調なようです。

共演は、「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(2005)」でかわいいスーザンのお友達タムナスさんを演じ、「ラストキング・オブ・スコットランド (2006)」では青年医師ニコラス・ギャリガンを熱演した、 ジェームズ・マカヴォイ。

 

そして、本作でデビューとなった新人ながら、2007年・第80回アカデミー賞において助演女優賞にノミネートされた、シアーシャ・ローナン。

 

 


Story : 1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女に生まれた美しいヒロイン、セシーリア。兄妹のように育てられた使用人の息子・ロビーを、身分の違いを越えて愛しているのだと初めて気付いたある夏の日、生まれたばかりの二人の愛は、小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた哀しい嘘によって引き裂かれることになる。生と死が背中合わせの、戦場の最前線に送り出されるロビー。彼の帰りをひたすらに待ち、「私のもとに帰ってきて」と手紙をしたため続けるセシーリア。そして、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。セシーリアとロビーは、再び会えるのか?ブライオニーが罪を贖える日はやってくるのか?3人の運命は、無情な時代の流れの中にのみ込まれていく…。

「2008年4月12日公開 」

ー  より ー

 

 

映像で見る文学作品と言う言葉がぴったりな作品です。

タイプライターの音と融合した静かな美しいメロディーにのせて、二人の美しい姉妹の、未熟な恋と禁断の身分の違いを乗り越えようとする激しい恋が交錯して起こってしまった悲劇・・・

文学性の高さで評判のイアン・マキューアンの小説が映画化された5作品の中で、日本で公開されたのは、本作とダニエル・クレイグ主演の「Jの悲劇/Enduring Love (2004) 」の2作品だけです。

結論からいえば、小説の世界感を映像として2時間の中でまとめあげることがいかに難しいかということを痛感させられます。

恋に恋する多感な時期の憧れにも似た初恋が一変して嫌悪と変わり、激しい憎しみとなって、思わずついてしまった嘘が、愛し始めたばかりの姉セシーリアとロビーの二人の人生を変え、その後悔の念と贖罪の重荷を背負い、自分自身の一生をも変えてしまう、そんな重いテーマからなるこの悲劇のラヴ・ストーリー。

窓際で外に出たくてもがく蜂や、セシーリアが落としたイヤリングなど、ストーリーの流れの必然性を小物の使い方に凝って作っています。

そして小説を書く才能の持ち主のブライオニーの少しずつ歪曲してずれていく未熟で多感な想像力が生み出す映像と、事実の流れを交互に描く手法を使っていて、この映像の手法が効果的に働く前半のシアーシャ・ローナン演じるブライオニーの心の変化が痛いほど理解できるのですが、次第に、今と回想の映像が交互に挿入され、いつ来るともしれない祖国に帰る船を待ちながら、水も食料もなく帰るに帰れない絶望感が彼の被弾した体の体力を消耗しきって、夢想を抱くシーンから精神状態も狂ってくるシーンとが、混乱を招く結果を招き、注意力を切らさずに観ないとわけがわからなくなりそうな、かえって逆効果とも思える後半についていけないとこの映画を堪能できません。

「私のもとにもどっ来て・・・」そう切々と願うセシーリアの手紙と愛に応えるように、精神状態が憔悴しきって、ストーリーはやり直せる、あの時、あの瞬間に戻りたい・・・・その思いだけが、ロビーの心を支配し続ける。

ラスト、ロビーはセシーリアのもとに無事帰る事ができたのか、人生をやり直すことができたのか・・・77歳になったブライオニーの口から真実が語られる事になるのです。

  

 

一度目でよくわからなかった方は、ラストを観てからもう一回観てみるとよくわかると思います。

一通の間違って渡された手紙がなかったら、ロビーの気持ちを薄々感じてはいたものの素直にそれを認めようとしなかったセシーリアの気持ちを動かすこともなかったかもしれないし、あの手紙がそのままゴミ箱の中で眠っていたとしたら・・・・二人の愛は燃え上がることはなかったかもしれない代わりにロビーは医者になっていたかもしれない・・・そう思えるのです。

いずれにしても取り返しのつかない運命の歯車は回ってしまったです。

 

GG賞・アカデミー賞ともに作曲賞にノミネートされるに納得の音楽が良いです。

■つぐない オリジナル・サウンドトラック

1. ブライオニー
2. ロビーとセシーリア
3. 噴水の前のふたり
4. シー・ユー・アンド・ティー
5. 噂の証言
6. 引き裂かれた恋人たち
7. ラヴ・レター
8. 瀕死の兵士たち
9. レスキュー・ミー
10. エレジー・フォー・ダンケルク
11. 戻ってきて、私のところへ
12. 結末
13. 海辺のコテージ 14. つぐない
15. 月の光(ドビュッシー)

~ おしまい ~

 


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「 フィクサー / Michael Clayton (2008) 」
2008-03-23 Sun 20:38

【フィクサー】2008年4月12日(土)公開

監督 : トニー・ギルロイ
出演 : ジョージ・クルーニー /テイルダ・スウィントン/トム・ウィルキンソン 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★★
原作 : 

「 フィクサー / Michael Clayton (2008)  」

 

■第65回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションで最多4部門でノミネート!

*ドラマ作品賞
*ドラマ主演男優賞
*助演男優賞
*助演女優賞

 

■第80回アカデミー賞で7部門ノミネート!

*作品賞
*主演男優賞 ジョージ・クルーニー
*助演男優賞 トム・ウィルキンソン
*助演女優賞 ティルダ・スウィントン
*監督賞 トニー・ギルロイ
*脚本賞 トニー・ギルロイ
*作曲賞 ジェームズ・ニュートン・ハワード


監督は、「ボーン・アイデンティティー (2002)」を第1作目にして、3部作の脚本を書いてその実力をプルーフしたトニー・ギルロイ。

私は、ポール・ハギスとともにトニー・ギルロイの脚本が大好きです。絶賛です♪

彼の出世作ボーンシリーズは3部作と言われ、最終章「ボーン・アルティメイタム (2007)」のボーンが復活したラストの終わり方からも、ここで終る気はないな!と誰も予想した通り(笑)、トニー・ギルロイと主役マット・デイモンの合意のもと4作目の準備段階に入っているようですね。

私はこのボーン・シリーズの信者なので早くも4作目の実現が待ち遠しいです。

 

主役は、 2000年・第58回 ゴールデン・グローブ賞において「オー・ブラザー! (2000)」主演男優賞、2005年・第63回で「シリアナ (2005)」で助演男優賞を受賞し、2005年・第78回アカデミー賞においても「シリアナ (2005)」で助演男優賞をダブル受賞したジョージ・クルーニー。

受賞には縁がなかったものの、私的にはジョージ・クルーニーと言えば「オーシャンズ・シリーズ」というイメージが大きいですね~

スティーブン・ソーダバーグとともにセクション・エイトという映画会社も設立し、「コンフェッション (2002)」で出演および監督デビューし、「グッドナイト&グッドラック (2005)」では、監督、脚本、出演の3役をこなしています。

オスカーを受賞した「シリアナ (2005)」では制作総指揮を担当していますね。

 

共演は、トム・ウィルキンソン。アン・リー監督の「いつか晴れた日に(1995)」や「エターナル・サンシャイン (2004)」ではDr.ハワード・ミュージワックを演じ、「バットマン ビギンズ (2005)」ではカーマインを演じています。「イン・ザ・ベッドルーム (2001)」と本作でアカデミー賞にもノミネートれているもののいまだに無冠で終わっています。バイプレヤーとしてはなかなか味がある演技をしますよね。

 

そして、ジョージ・クルーに演じるマイケル・クレイトンの同僚が担当する訴訟の弁護の原告側の弁護士役にティルダ・ウィンストン。

2007年・第80回アカデミー賞、2007年・第61回英国アカデミー賞において、本作の7部門ノミネートの中で唯一助演女優賞を受賞しました。

彼女の魅力は何といっても「コンスタンティン (2005)」ではハーフブリードの天使ガブリエル、「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 (2005)」では白い魔女などの鉄面皮的な中性的なスタイリッシュさ・・・。

「ブロークン・フラワーズ (2005)」では、ものすごい女っぽい役を演じていてびっくりしたペニー役を好演していたのが記憶に新しいです。



Story : ニューヨークの大手法律事務所ケナー・バック&レディーンに所属するマイケル・クレイトン。公に出来ない案件を裏で穏便に処理する“フィクサー”を長年務めている彼は、かつての弁護士職に戻るタイミングを失い、問題山積の私生活でも、ついには従兄弟が抱えた8万ドルにも及ぶ借金を肩代わりする羽目に陥っていた。そんな中、巨大農薬会社U・ノース社に対する3000億円の集団訴訟でU・ノース社の弁護を担当していた同僚のトップ弁護士アーサーが、原告との大詰めの協議の最中、突然服を脱ぎ出すという奇行に出てクライアントを困惑させてしまう。そこで上司から事態の収拾を任されたマイケルだったが、やがてアーサーがU・ノースを敗北に導く決定的証拠を掴んでいることを知ってしまう。一方、U・ノース社の敏腕女性弁護士カレンもこの緊急事態に対処するため秘かに行動を開始するが…。


「2008年4月12日公開 」

ー  より ー

 

 

フィクサーは、アメリカでは悪徳弁護士の事をフィクサーと呼ぶことも多いですが、この映画では、陰で仲介に立って交渉をまとめる示談屋、通称「もみ消し屋」のこと。

ニューヨーク最大の法律事務所で№1の実力を持つトム・ウィルキンソン演じるアーサー・イーデンスが弁護を担当し、6年もの長い間にわたって闘って来た巨大農薬会社U・ノース社に対する約3000億円の集団訴訟が完全勝訴か和解案に同意するかどうかの選択を迫られ、一端は和解の方向に葬り去られようとしていた矢先に、アーサーが突然奇行に走って逮捕されてしまう・・・

その同僚アーサーの起こした不祥事のもみ消しを任されたのがジョージ・クルーニ演じるマイケル・クレイトンなのです。

U・ノース社の隠蔽の真相に迫る重大な証拠を手にしてしまったサーサーは、良心の呵責からうつ病の投薬を受けていました。

同僚の病気を案じながらも、もみ消しのために次第に巨大企業の隠蔽の渦に巻き込まれていくのです。

 

観客には早い段階から事件の真相を明かされ、ラストにつながる30分前の衝撃的事実から見せられます。

いわば感嘆符系的なストーリーの展開とでもいうのでしょうか、英語の表現では強調したい場合に結論を先に述べてその補足的なことをあとから説明的に付け加える表現法がありますよね。その映画版(笑)って感じです。How beautiful it is!  みたいな・・・(;^_^A わかるかなぁ~~?

そこから、4日前までさかのぼってラスト30分までの真相をさかのぼ形で進んでいきます。

ただ、当初はそれがラストの革新的映像とは気付かされずに進行しますので、集中力を切らさないように見ると面白いです。

 

誰にも真似のできないフィクサーとしての才能をもっている彼は、12年会社の最前線で働きながら、パートナーとして経営に携わることもなく、弁護士として法廷に立つこともなかった苛立ちから、気晴らしのためにバー経営に手を出し同僚のせいで店を処分せざるを得なくなります。

そんな伏線を持ちながら、会社の存続のためにイギリスの会社との合併をまとめたい法律事務所との狭間にありながら、正義とはなにか、そして同僚のアーサーの仇を取るべく単独でアーサーの身辺を調べはじめます。

トニー・ギルロイの脚本にしては、最初なにがなんだかわからないままに進む分でちょっと中だるみがないとは言えませんが、その辺でも集中力を切らさずに観ると後半に来て話がつながって来て面白くなっていきます。

真相も犯人も手口もほぼ見る側に明かした上でのストーリー展開なので、観客と一緒に謎を解き、犯人や隠蔽の事実を暴いていこうという内容では決してありましせん、この映画の真のメッセージがなんだったのか、それを見る人に見極めさせるラストは、いろいろな感じ方をする人がいると思いますが、ラストにタクシーに乗り込み、行けるところまで行ってくれ・・と50ドルを運転手に渡しながら、興奮を鎮めるように、次第にマイケル・クレイトンの浮かべる晴れやかな笑顔が余韻を残します・・・・

 

 

 

~ おしまい ~

 


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Michael Clayton [Original Motion Picture Soundtrack]Michael Clayton [Original Motion Picture Soundtrack]
(2007/09/25)
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「 アメリカン・ギャングスター  / American Gangster (2008) 」
2008-03-21 Fri 22:44

【アメリカン・ギャングスター(2008) 】2008年2月1日(土)公開

監督 : リドリー・スコット
出演 : デンゼル・ワシントン /ラッセル・クロウ/ 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆
 

「アメリカン・ギャングスター  / American Gangster (2008) 」

 

■第65回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションで主要3部門にノミネート!

*作品賞
*監督賞(リドリー・スコット)
*主演男優賞(デンゼル・ワシントン) >

■第80回アカデミー賞のノミネーション

*美術賞

いずれも受賞はなりませんでした・・・

 


監督は、「テルマ&ルイーズ (1991)」、「グラディエーター (2000)」、「ブラックホーク・ダウン (2001)」でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリドリー・スコット。 今回のゴールデン・グローブ賞にも監督賞でノミネートされましたが惜しくも受賞にはなりませんでした。

その他にも「ブレードランナー (1982)」、「ハンニバル (2001)」、「キングダム・オブ・ヘブン (2005)」など代表作はどれもみなさんの記憶に残る秀作ばかりですね。

私が大好きだった「イン・ハー・シューズ (2005)」では制作にもかかわっていました。

主役は、 1989年・第62回アカデミー賞助演男優賞を受賞した「グローリー(1989)」、 「タイタンズを忘れない(2000)」、2001年・第74回アカデミー賞主演男優賞を受賞した「トレーニング デイ (2001)」、ダコタ・ファニングとの共演の「マイ・ボディガード(2004)」の デンゼル・ワシントン。

1993年・第66回アカデミー賞でトム・ハンクスが主演男優賞を受賞した、エイズで死にゆく主人公の、不当解雇の法廷闘争を描いた作品「フィラデルフィア(1993)」にも黒人専門の弁護として存在感を表していましたね~

 

共演は、2000年・第73回アカデミー賞において、アジア映画としてはオスカー史上最多の10部門にノミネートされた全編北京語の「グリーン・デスティニー」を抑えて5冠に輝いた「グラディエーター (2000)」で主演男優賞を受賞した、ラッセル・クロウ。

その他にも「インサイダー (1999)」、「ビューティフル・マインド (2001)」などの名作として名前のあがる作品で好演しています。

去年のスタイリッシュな敏腕トレイダーを演じる「プロヴァンスの贈りもの (2006)」はちょっと私的にあまり好みではなかったのですが、ラッセル・クロウは「アメリカン・ギャングスター(2008)」のほうが、より彼らしい野性的な魅力を引き出して撮られていると感じます。

暴力事件を起こした直後の公開となって興行成績が伸びなくて残念だった、レネー・ゼルウィガーとの共演の「シンデレラマン (2005)」とか私は好きでした。

 


Story : 1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。

 


「2008年2月1日公開 」

ー  より ー

 

すでに劇場公開も終盤を迎えているので多少ネタばれもいとわず書いていますので、未見な方でネタばれをお好みでない方は、ここからはご注意を!

 

現在では日本でも、アメリカでも当たり前な、流通を省いて大量販売することによってコストをおさえて販売する量販店の台頭によって寂れて行くハーレムの街を嘆くギャングのボス、バンビーのもとでその商売のセンスを磨いてきたデンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカスは、ボスの亡きあと彼のハーレムを仕切っていくのですが、身内のコネを最大限に使って麻薬を直接買い付けて、通常のものよりもより純度の高い「ブツーマジック」と名付けた麻薬を半額で売って、次第に麻薬王としてハーレムの街で君臨していくのです。

一方、裏取引や犯罪者の裏金を平気で自分の懐に収めてしまうのが常識となっているなどの腐りきった警察内部にあって、私生活は浮気や女癖が悪く離婚調停中とぐだぐだなのに、仕事となると正義感に溢れ一本義という変わり種のラッセル・クロウ演じる刑事リッチー・ロバーツが、エセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢されるのです。

 

他人を信用できないルーカスは犯罪に無関係に生きてきた自分の兄弟や従兄弟などを自分の家に招いて仕事を手伝わせます。これが、彼の身を滅ぼしていく成功からのほつれを招いていくのですよね~

フランクの兄弟や従兄弟達は、貧しくても身内同士で助け合って生きてきた地味な生活から急に今まで手にしたこともない莫大なお金を手にすることになるのですから・・・・浮かれて私生活も派手になってくるのもしかたのないことでしょう。

 

オスカー俳優同士の迫真の演技は大変見ごたえがあります。

 

しかし、相対する麻薬捜査官リッチー・ロバーツが麻薬王フランク・ルーカスにたどり着くまでの並行する二人のシーンを交互に描きながら、次第に追いつめていく過程が、ちょっと長い・・・

直接自分が手を下さず、私生活は静かに生きて来て、絶対にしっぽをつかませないフランクを膨大な情報と地道な証拠集めで徐々にフランクに迫って来る過程はなかなか見ごたえがありますが、全体で157分も使ってラストの結末が、結局自分も取引かい・・・とちょっと肩すかし的な部分も感じます。

でも、これは実在の人物のお話なので事実に忠実に描けばしょうがないことなのでしょうけれど。

 

リッチーの私生活はあまり描く必要はなかったのではないかと思います。その分少しタイトに描いたほうがよりこの二人の演技が生きて来たのではないでしょうか。

劇場公開されてから結構すぐに鑑賞した本作ですが、なんだかその中盤の間延び感で面白かった!と絶賛したくなる気持にもなれず、感想も書く気になれなくて、今日になってしまいました。

 

 

   

   

~ おしまい ~

 


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「 燃えよ!ピンポン  / BALLS OF FURY (2008) 」
2008-03-20 Thu 21:17

【燃えよ!ピンポン(2008) 】2008年3月22日(土)公開

監督 ・ 脚本 : ロバート・ベン・ガラント
出演 : ダン・フォグラー /クリストファー・ウォーケン/マギー・Q 他
期待度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★
原作 : 

「燃えよ!ピンポン  / BALLS OF FURY (2008) 」


監督は、「TAXI NY (2004)」や「ナイト ミュージアム (2006)」などの脚本を手掛けてきたロバート・ベン・ガラント。 本作が初監督作品となるようです。

 

主役は、日本で5月17日から公開のジェシカ・アルバ主演作品「噂のアゲメンに恋をした! (2007)」にも出演しているダン・フォグラー。

 

共演は、この映画を見る価値と言えば、何といってもこの人が出ているからと断言できるマギー・Q。

 

そして、主人公ラリー・デントナの父親を殺した武器密輸の闇の組織のドン、フェン役にクリストファー・ウォーケン。

 

また、チョイ役ですが、2006年9月から始まったTV番組「HEROES」でヒロ・ナカムラ役を演じていることで日本にも知られていますが、12歳の時に 「Those Asian-American Whiz Kids(アジア系アメリカ人天才児)」として1987年8月31日発刊タイム誌の表紙を飾ったことがあるマシ・オカ。昭和天皇などそうそうたるメンバーの中で、タイム誌の表紙に日本人が取り上げられたたった30回の中に入っていると言う驚きの経歴の持ち主です。

 

かなり余談になりますが、このタイム誌の表紙を飾った30人の中には、菊池凛子が「バベル(2007)」でゴールデン・グローブ・アカデミー両賞で助演女優賞にノミネートされたことに関連して、ジャズ歌手であり、女優で「Flower Drum Song(1961) 」でゴールデン・グローブ賞で主演女優賞にノミネートされていることで話題に上った、ナンシー梅木こと梅木美代志も含まれています。

 


Story : 1988年のソウルオリンピックに、卓球のアメリカ代表として出場した天才少年ランディだが、ある事から無様に敗退してしまう。数年後、場末のカジノで曲芸を披露するほどに落ちぶれたランディの元にFBIがやってくる。それは、裏社会で行われている卓球大会への潜入捜査の依頼だった。盲目の中国人による特訓を受け、ランディは出場権を獲得。トーナメント開催会場へ向かうが、その主催者はランディの父を殺した宿敵フェンだった。



「2008年3月22日公開 」

ー  より ー

 

12歳にして、天才ピンポン選手としてマクドナルドのおまけキャラクターとして抜擢されるほど世界中から注目を浴びるランディ。

1988年のソウル・オリンピック、ランディは、父親が武器の密輸をしているフェンの闇の組織と賭けしていることを知った卓球トーナメントの東ドイツ選手のカールとの準決勝で、ボールを追いかけて場外に倒れこみ失神して敗退して以来19年後、落ちぶれて場末のカジノでピンポンの曲芸をしているところをFBIの目にとまり、まわりまわって父親の宿敵を逮捕する手助けを依頼され、アンダーグラウンドの卓球世界大会でデスマッチをする事になった、ダン・フォグラー演じるランディのドタバタ・マジピンポンの物語。

なにしろ負けたら待っているのは、死。

そんなデスマッチトーナメントの最終に残ったのは、19年前のソウルオリンピックで、天才と呼ばれたランディを倒した宿敵カール・ウォルッシュダグだったのです。

まず言えるのがピンポンシーンがまったく手の動きにマッチしていない適当なのもなんのその、はちゃめちゃCGがご愛想という感じ。B級感いっぱいのこの作品がなんと総製作費25億円もかかっているというのは、いったいどこにかけたんだろうかと疑いたくなる安っぽさです。

スポ根映画のドタバタ・コメディでは、まっさきに「ドッジボール (2004)」が頭に浮かぶのですが、ベン・スティラーの濃さでぐいぐいと引っ張って行かれたあの隠れた佳作?(笑)にはとうてい及ばないレベル・・・。

ジャック・ブラックなどの体格俳優のコメディが苦手な私にはちょっと面白みが感じられませんでした・・・。

もちろんドタバタコメディですので、適当に笑う場面はあるので、お好きな方にはうけるかもしれないですが、やはりこればかりは好みの問題でしょうね~

私にとってのこの映画の救いは、マギー・Qのかっこいいカンフーアクションに尽きるというかんじです。

クリストファー・ウォーケンも良い味出してはいましたが、間抜けなヘンテコ趣味の闇のボスにしては、なんだか彼が演じるにはもったいない中途半端さがもったいないです。

 

~おしまい~

 

 

 

 

~ おしまい ~

 


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「 魔法にかけられて / Enchanted (2008) 」
2008-03-16 Sun 00:18

【魔法にかけられて】2008年3月14日(土)公開

監督 : ケヴィン・リマ
出演 : エイミー・アダムス /スーザン・サランドン/ジェームズ・マースデン 他
期待度 : ★★☆ → 観賞後の評価 ★★★★
音楽 : アラン・メンケン

「 魔法にかけられて / Enchanted (2008)  」

 

ディズニー伝統のアニメーションと実写映画を融合したプチ・ミュージカル。

監督は、「ターザン (1999) 」のケヴィン・リマ。

 

主役は、 アンダレーシアに暮らすプリンセスジゼル役に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002)」でブレンダ・ストロングを演じていたエイミー・アダムス。本作で2007年・第65回ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門で主演女優賞にノミネートされました。

日本ではこれから公開されるトム・ハンクスとジュリア・ロバーツ主演映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー (2008)」にも出演しています。

 

共演は、人気TVシリーズ「グレイズ・アナトミー」シリーズのデレク・シェパードを演じていて人気を得ていて、「フリーダム・ライターズ(2007)」のスコット役を演じたパトリック・デンプシー。

そして、ジゼルを救うためにニューヨークに追って来たエドワード王子役に、「X-メン (2000~)」シリーズのサイクロップスことジェームズ・マースデン。「ヘアスプレー (2007)」では、コーニー・コリンズ役で「THE NICEST KIDS IN TOWN」、「(IT’S) HAIRSPRAY」などを歌っています。歌はすごくうまいですよね。

ロバート・フィリップの娘モーガン・フィリップ役を演じたレイチェル・カヴィがとにかくかわいいです♪ 演技もすごくうまいし~

そして出番はすごく少ないのですが、魔女のナリッサ女王を演じたスーザン・サランドンは、この人をおいて右に出る魔女はいないのでは?と思わせてくれる存在感はもうピカイチ☆

 


Story : 魔法の王国“アンダレーシア”に暮らす心優しいプリンセス、ジゼル。彼女はある日、エドワード王子と運命的な出会いを果たし、晴れて結婚することに。だがその一方、彼らの結婚によって王位を手放すことになるナリッサ女王は一計を案じる。実は彼女の正体は魔女だったのだ。そして結婚式当日、老婆に化けたナリッサはジゼルに接近し、彼女を井戸に突き落としてしまう。やがて、ジゼルが辿り着いた場所は、現実の世界、現代のニューヨークだった。しかし、周囲に助けを求めるものの誰も手を差し伸べてはくれず、途方に暮れるジゼル。そんな中、彼女はバツイチの離婚弁護士ロバートとその娘モーガンに救われるのだが…。


「2008年3月14日公開 」

ー  より ー


 

これは最高に面白いです☆

去年から劇場予告を観ていて観たいなと思った作品でしたが、感が当たったな!・・・

やっと私が大好きだったディズニーらしい映画を作ってくれた~っという感じでとっても嬉し~な~。

もちろん突っ込みどころ満載です。

だっておとぎ話だもん、いくら現代のニューヨークが舞台といえども、つじつまが合おうが合うまいがいたってどこ吹く風です。

もちろんターゲットはローティーンの夢見る女の子向けのお姫様ものの王道という感じですが、確かに宣伝文句にたがわぬ、ある意味、デズニーがディスニー映画を超えた作品と言って良いと思いました。大人も十分楽しめます。

自身のディズニー作品を自らオマージュして「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」など誰もが知っているパロディ満載で、おとぎ話のお姫様や王子様が現代でそのまま生きていたら、こんな風に風変わりに浮きまくるのでしょうね♪

とにかくディズニーランドのアトラクションがまんま映画になったという感じの公園でのミュージカルシーンをはじめ、エイミー・アダムスの歌うシーンがすごく楽しいです。

お気に入りのシーンは、ジゼルが着替えるドレスを作るのにカットした後のカーテンとかラグマットが映るシーンです♪

ディズニーのお姫様につきものの小鳥や小鹿は都会にはいないけれど、その代り(笑)ねずみやゴキブリやハエがお姫を助けてお掃除したりするシーンは意外だったけど、「レミーのおいしいレストラン(2007)」のように嫌われ者のネズミでさえもいとおしくなる楽しさでした。

もう一度観にいこうかな~

DVDは買って損はないと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

~ おしまい ~

 


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「 モンゴル  / MONGOL  (2008) 」 ジャパンプレミア
2008-03-13 Thu 23:46

モンゴル】2008年4月5日(土)公開

監督 ・ 脚本 : セルゲイ・ボドロフ
出演 : 浅野忠信 /スン・ホンレイ/アマデュ・ママダコフ 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★
 

モンゴル  / MONGOL  (2008) 」 ジャパンプレミア <ネタばれ>

モンゴルの英雄チンギス・ハーンを描いた映画です。

2007年第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。


監督は、「コーカサスの虜 (1996)」のロシア人監督セルゲイ・ボドロフ。

 

主役は、1996年・第20回日本アカデミー賞において「スワロウテイル (1996)」で話題賞(俳優)を受賞した浅野忠信。北野武監督がヴェネチア国際映画祭で監督賞及び「OPEN 2003」特別賞を受賞した「座頭市(2003)」、新しいところでは「母べぇ(2008)」にも出演しています。

共演は、宿敵となる勇士ジャムカに、中国の実力派スター『初恋のきた道』『セブンソード』のスン・ホンレイ。

テムジンの妻ボルテには、本作が映画デビューとなるモンゴルの新星・クーラン・チュラン。

 


Story : 陰謀が渦巻く時代、モンゴル部族の頭領の息子として生まれたテムジン(浅野忠信)。彼を待ち受けるのは、父の毒殺、裏切り、復讐、異国での投獄という壮絶な運命。やがて彼は、さらわれて他部族の子を宿した妻を救い出し、生まれた子を我が子として慈しみ、優しさを秘めた強靭な魂で運命と闘い、次第に統率者として頭角を現していく。そして、“兄弟”にして宿敵の勇士・ジャムカとの戦いが迫ったとき、テムジンの元には、史上最強の軍団が生まれようとしていた。彼こそが、後にチンギス・ハーンと呼ばれた男。いま、彼の熱き野望がモンゴルの大平原に放たれる! 全編モンゴル語、壮麗な大自然を舞台に、モンゴル帝国を築き上げたチンギス・ハーンの壮絶な人生を描いたアクション叙事詩。



「2008年4月5日公開 」

ー  より ー

 

浅野さんの作品を観るのは2度目です。ワイルドなキャラクターで人気があるのは知っていたのですが、ちょっと変わり者?みたいな印象を持っていたのであまり興味がなかったのです。しかし、「母べぇ(2008)」を観た時、TVなどで見ている浅野忠信の印象とかなり違った生真面目でそれでいておっとりした包容力のようなものを感じ、私的に好感度急上昇。

しかも、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた作品とあって、俄然、興味津津・・。っということで試写会に行ってきました。

 

舞台あいさつには主役の浅野忠信が登壇し、同じ所属事務所の後輩であり、アカデミー賞ノミネートの先輩である菊池凛子が花束を持ってお祝いに駆けつけました。

浅野さんは、モンゴル語を覚えるのに大変苦労したそうです。撮影が1年間休止している間に、台本が変わって丸々1冊覚えたセリフがパーになってしまって、しかも新しいセリフを1週間で覚えなくてはいけないという、もう笑うしかない状況下で撮影に臨んだそうです。

モンゴルの人はみんな優しい人で、浅野さんのほうがお金を持ってそうなのに、必ずおごってくれると言ってきかないとか、タクシーなどに同乗すると料金は全部払ってくれるなどのエピソードを語ってくれました。広大な大地でのびのびと生きている人たちの素朴で穏やかな人間性を表しているかの様ですね。

 

チンギス・ハーンを描いた映画といえば反町隆史主演の「蒼き狼 地果て海尽きるまで(2006)」を思い出される方も多いでしょうね。

本作は、ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴルのスタッフに日本の俳優浅野忠信を主役チンギス・ハーンに迎えて実質5カ国の行動制作映画となりました。

 

歴史上の人物なので、すでにどんな人生だったかご存じの方も多いかと思われますので、ネタばれに相当する内容で書かせていただきます。未鑑賞の方でネタばれをお好みでない方はここから~注意です~

*----------ここからネタばれ-------------↓

 

部族の頭領の息子として生まれたテムジンは12歳になって、部族間のつながりを保ち部族の力を強固なものにするために、力のある部族から将来の嫁をもらうために向かう途中、休憩に立ち寄った部族の娘に、「私を嫁にもらうべきよ」とテムジンに話しかけてきた女の子ボルテにひかれ、部族のハーンである父親を説得し彼女を嫁に決めてしまいます。

5年後迎えにくると約束し、結局目的地に向かうことなく家路に向う途中で父ハーンが毒殺されてしまうのです。

幼くしてハーンの後を継いだテムジンでしたが、父の手下の裏切りに遭い、部族の村は焼き払われてしまいます。命からがら逃げるのですが、つかまって囚われの身になってしまいます。モンゴル人は女と子供は殺さない・・・そういう風習のため、テムジンに食物を食べさせ早く大きくさせようとします。

脱走しては捕まって捕虜となる繰り返し・・・・

隙を見て逃げ出したテムジンは、嫁にすると約束したボルテを迎えに行き、母の待つ部族のもとに帰ります。

ところが今度はテムジンの父に嫁(母)を略奪された事を恨みをもった部族の男が復讐のためにテムジンの嫁を略奪にやってくるです。不意を突かれて襲われたテムジンは重傷を負わされ、妻のボルテがさらわれてしまいます。

 

妻を奪還するために、盟友のジャムカに復讐を手伝ってほしいと頼み、ジャムカの部族を従えて戦いに行きます。見事に勝利し奪還したボルテでしたが、略奪した男の子供を身ごもっていました・・・

 

妻の子供を自分の子供として育てる決意をし、戦利品を手下に平等に下げ与えたテムジンにジャムカの手下がテムジンについていってしまいます。それを知って怒ったジャムカの弟と手下の棟梁がテムジンの村の馬を盗もうとします。そして過ってジュヤムカの弟を殺してしまうのです。手下の棟梁にそそのかされジャムカはテムジンへの復讐のために兵をあげます。

女子供などを逃がしたものの多勢に無勢、またもテムジンは囚われの身に・・・

 

  

まるで岩窟王のよう・・・って岩窟王のストーリーはよくしらないのですが(笑)、顔の様相が岩のようになっても強靭な精神力で生き延びていたテムジン。

妻の力で救われたテムジンは、「なぜモンゴルは、盗み、略奪、復讐に満ちているのだろうか・・」というボルテの嘆きを聞き、モンゴルを統率する決意をし、妻の元を去ります。

父から崇めるようにと教えられていた神のもとに祈りに向かい、神の庇護のもと、法を作り賛同する兵を集め、モンゴルを統一するためにどうしても避けて通れないジャムカ率いる多勢の軍との戦いを制して世界の半分を占める広大なモンゴルを統一することに成功しました。

こういう英雄を物語る神話的な英雄伝ではしばしば神がかり的な、またはその自然現象を巧みに利用した勝利で語られることが多いですが、「エリザベス:ゴールデンエイジ(2008)」では風が見方をし勝利し、ティムジンには雷が見方をして勝利することになります。

↑---------------ネタばれここまで--------------*

 

一説には、源の義経が頼朝の兵から逃れモンゴルに渡ってチンギス・ハーンになったと言われていますが、それは日本でだけ言われていることですね。

馬賊であるモンゴル人は、子供や女まで日常的に馬を乗りこなしていますが、テムジン役の子役の男の子がなんの違和感もなく普通に乗りこなしているのにびっくり(笑)

モンゴルの部族の頭領の息子は、まだ、12歳と子供なのに部族間の結束を高めるために、その部族に行って候補の女の子を並べて男のほうが勝手に選びます。嫁選びの基準は、顔が平らで目が細いこと、眼が大きいと邪悪な霊が入り込むと言われているからだそうです。また、足は強いほうが男を幸せにしてくれるといわれているのだそうです。

足元を見ただけで足が強いという観念はちょっとどうやって判断するのかなと、ちょっと不思議にも感じますけどね・・・・

 

盗難、裏切り、復讐など争いが絶えなかった時代のモンゴルで部族の党首の息子として生まれながら、裏切りや略奪など不運に見舞われながらも不屈の精神で生き抜いて、統制のとれた国家建設を実現したモンゴルの英雄を描いている映画です。

 

逃げては見つかり、投獄されては脱走し、異国に売られて牢獄生活を耐え抜いて、生き抜いた波乱万丈の人生を浅野忠信が好演しています。

激動の人生なのですが、子供だったテムジンがいつのまにか大人になっていたり、流れる月日は突拍子もなく飛んでいてかなりの端折ったストーリー展開なのですが、なぜか引き込まれて見入ってしましました。

よくも悪くもモンゴル人の風習はこうという慣習を破り、自分は違うと自分の信じる生き方を貫き、戦利品は皆で分け合うテムジンのリーダーシップに賛同しついて行くものが多く次第に巨大な軍団に成長していきます。

男が女を選ぶ風習だった時代に、「あなたを選んだのは、私よ。」と言うボルテとやさしいまなざしでほほ笑むテムジンに、新しい時代の夜明けを感じさせるラストはすがすがしかったです。

 

 

~ おしまい ~

 


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「 バンテージ・ポイント  / VANTAGE POINT  (2008) 」
2008-03-12 Wed 00:47

【バンテージ・ポイント(2008) 】2008年3月8日(土)公開

監督 : ピート・トラヴィス
出演 : デニス・クエイド /マシュー・フォックス/フォレスト・ウィッテカー 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★★
脚本 : バリー・L・レヴィ

「バンテージ・ポイント  / VANTAGE POINT  (2008) 」

 

大統領の狙撃の瞬間を目撃した8人の視点から描かれた作品


監督は、。

 

主役は、 2002年・第60回ゴールデン・グローブ賞において「エデンより彼方に (2002)」で助演男優賞にノミネートされたデニス・クエイド。

「フライト・オブ・フェニックス (2004) 」のとき、私は、暗いとか、華がないとか、さんざん文句言っちゃったことを記憶していますが(笑)、ハリソン・フォードばりに結構渋さを増して良いおじさんになりましたね~

共演は「ラストキング・オブ・スコットランド (2006)」で2006年・第79回アカデミー賞で主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィッテカー。

また、CNNの女性ディレクター役に「エイリアン (1979~)シリーズ」のシガニー・ウィーバー。

1988年・第46回ゴールデン・グローブ賞において「愛は霧のかなたに (1988)」でドラマ部門主演女優賞と「ワーキング・ガール(1988)」では助演女優賞をダブル受賞しています。


Story : スペイン・サマランカでの演説中にアシュトン米大統領が何者かに狙撃され、さらに演壇が爆破されるテロが起こった。シークレットサービスのバーンズはTV中継車に乗り込み、撮影された映像をチェック。そこに怪しい何かを見つけた。同時刻、サマランカ市警のエンリケは事件の容疑者として拘束されそうになり、サマランカ市街へと逃亡を謀る。アメリカ人旅行者のハワードは、ビデオカメラを片手にそんなエンリケを追いかけ…。



「2008年3月8日公開 」

ー  より ー

 

いやぁ~~~!!面白かったです☆

久々に★4個つけちゃいましたぁ・・・・

 

黒澤明監督が第12回ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した出世作から名前がとられた、いわゆる「羅生門」スタイルと呼ばれる表現方法で撮られた、大統領が狙撃されるまでの23分間を巻き戻す形で次々とシーンが逆行していきます。

スペイン・サマランカでのテロ撲滅サミットに出席するアシュトンアメリカ大統領が狙撃されるという、ある一つの事実を巡る、ふたつの現場の護衛のシチュエーション、犯人のシチュエーション、報道のシチュエーション、ビデオカメラを持って撮影していたアメリカ人旅行者のシチュエーションなど、8通りの視点で次々に巻き戻されて映し出されます。

ひとつの出来事に対する視点を変えて見ることで事実とは違った誤解や見えなかった事実が浮かび上がってきます。

一つ一つの巻き戻しの事実を一つ一つ検証していくことで、見る側は次第にたったひとつの真実にたどりつくことになります。

予告映像では、「誰が嘘をついているのか?」みたいなことを言っているので、もっと違ったストーリーを想像していました・・・・

つまり、8人が証言して誰かが嘘を証言することにより捜査を撹乱する?みたいなストーリー展開なのかなっと想像しちゃってたのですが、まったく別物でした(笑)

いやぁ、想像以上に面白かったです。

 

犯人像は以外に早い段階で明かされていきます。

そして、以前のアシュトンアメリカ大統領狙撃を身をもって阻止し銃弾を受け大怪我をし、同僚の配慮でまた大統領護衛の任務に復帰したデニス・クエイド演じるバーンズが、CNNの報道カーの中で映像を検証しているときに、ある重大な事実を発見するのですが、観客にはまだ明かされません。

その護衛と犯人の視点の間で、フォレスト・ウィッテカー演じるアメリカの旅行者ハワードがビデオカメラを持っていて、そのすべての事実がそのカメラの中に写っていくことになります。

そして、そのエピソードの中で、母子ずれの女の子がハワードにぶつかってアイスクリームをこぼしてしまいますが、その出会いが縁で、テロで逃げ惑う最中母とはぐれてしまった女の子アナを助けるシーンがハードボイルドなアクションシーンの中に効果的に関わっていて、ラストの「ボーン・アイデンティティー」を彷彿とさせる車での階段を下るシーンとか、まるでダイ・ハードのジョン・マクレーンかい君は!みたいな不死身なバーンズと犯人とのカーアクションも迫力があって、ドリンクを取って飲んでいる暇もないという感じで、あっという間に終わってしまいました。

90分ということで確かに短いのですが、体感時間はもっと短く感じました~

脚本が素晴らしいので、一つ一つの視点でのシーンがきれいにつじつまが合ってきて最後に女の子が道路に飛び出していたクラッシュシーンで、どっか~ん!!(←これは映像の音ではなく私の感動の精神状態の擬音です(自爆・・・))という感じでラストの終結に向かいます。

 

ただ、アメリカ人のハワードがなぜたった一人でスペインに旅行に来ていて、事件が起きてから、命の危険を顧みずに、あそこまで警察に協力しようと巨体を揺らして走りに走り回るのか、その必然性が感じられませんでした・・・。偶然証拠となりそうな映像を撮っていたというだけでは、ちょっとそこだけ違和感を感じます。

せっかくこんな面白い脚本ができているのですから、フォレスト・ウィッテカー演じるハワードがひとりでスペインまで来たいきさつとか、警察に協力するべく理由づけみたいなエピソードや、犯人組織がテロを起こすまでの軌跡のようなシーンを、あと30分くらいシーンを足したほうがより厚みのあるストーリーになったかなと思います。

 

~ おしまい ~

 


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「 エリザベス:ゴールデン・エイジ  /ELIZABETH: THE GOLDEN AGE (2008) 」
2008-03-10 Mon 00:05

【エリザベス:ゴールデン・エイジ 】2008年2月16日(土)公開

監督 : シェカール・カプール
出演 : ケイト・ブランシェット /ジェフリー・ラッシュ/クライヴ・オーウェン 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆
原作 : コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」 (扶桑社ミステリー)

「エリザベス:ゴールデン・エイジ  /ELIZABETH: THE GOLDEN AGE (2008) 」

「エリザベス/ELIZABETH(1998) 」の続編です。

2007年第80回アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞しました。

 


監督は、29歳若さで急死しハリウッドに衝撃を与えたヒース・レジャー主演の「サハラに舞う羽根 (2002)」を監督したシェカール・カプール。「エリザベス (1998)」からの続投になります。

主役は、「エリザベス/ELIZABETH(1998)」で29歳で25歳当時のエリザベス一世を演じた、ケイト・ブランシェットの続投です。1998年・第56回ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門での主演女優賞を受賞していますが、アカデミー賞では「恋におちたシェイクスピア(1998)」のグウィネス・パルトローに受賞を譲りノミネートに留まりました。また、続編である本作でもノミネートに終わってしましました。

 


Story : 25歳でイングランド女王に即位したエリザベス。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアートの存在も火種となっていた。


「2008年2月16日公開 」

ー  より ー

ちょうど本作を鑑賞する前にCS放送で前作「エリザベス/ELIZABETH(1998)」を鑑賞していたので、続編となる本作でのヴァージン・クイーンと呼ばれるようになったいきさつが理解できていました。

前作ではカトリック教徒とプロテスタント教徒であるクィーンの宗教争いでの重いテーマを背景に、イングランド王ヘンリー8世と2番目の王妃との間に生まれたアン・ブーリンの王女時代から戴冠するまでのクィーンとしての在り方と恋の挟間で揺れ動く若きクィーンの人生をうまく描かれていてなかなか興味深いものがありました。

本作は、依然として対立するキリスト教の二大宗派の血肉の争いを背景として、エリザベス一世の恋を描きつつ、絢爛豪華な衣装に目を奪われるばかりの大変美しい映像を最後まで堪能できますが、ストーリーとしては、イマイチ満足感に欠けるものがありました。

新大陸を発見し帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが資金援助を得るためにエリザベス女王に取り入ろうとする目的のために近づくことに成功し、実はエリザベス女王を本当に愛したのか、それとも口先だけだったのか突然の心変わりに対する描かれ方も薄くて説明不足消化不良ぎみ。

スペインの無敵艦隊との海戦はほとんどはしょって描かれるだけで、ウォルターの活躍によって勝利をおさめたとい事実のみが数カットで表現されているにすぎず、さっそうと鎧に身を包んだ精悍なエリザベス一世の勇士を数カットみせただけで、あら?もう終わっちゃったのというかんじです。

とはいえ、エディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤールにオスカーを譲ったものの、エリザベス一世を演じたケイト・ブランシェットの演技は力強く、迫真の演技が素晴らしかったです。

絢爛豪華な王宮を舞台に描かれているだけにケイトが多数着用する衣装はどれもため息が出るほど美しく、華麗な衣装美を堪能できる作品ではあります。

  

~ おしまい ~

 


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「 ノーカントリー  / No Country for Old Men (2008) 」
2008-03-09 Sun 13:37

ノーカントリー(2008) 】2008年3月15日(土)公開

監督 : イーサン&ジョエル・コーエン兄弟
出演 : トミー・リー・ジョーンズ /ハビエル・バルデム/ 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆
原作 : コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」 (扶桑社ミステリー)

ノーカントリー  / No Country for Old Men (2008) 」

 

第65回ゴールデン・グローブ賞、第80回アカデミー賞ともに最多ノミネートを果たしました。

 

■2007年第65回ゴールデン・グローブ賞受賞は最多2部門

*助演男優賞 ハビエル・バルデム
*脚本賞 イーサン・コーエン &ジョエル・コーエン

■2007年・第80回アカデミー賞受賞は最多4部門

*作品賞
*監督賞 イーサン・コーエン &ジョエル・コーエン
*助演男優賞 ハビエル・バルデム
*脚色賞 イーサン・コーエン &ジョエル・コーエン




原作は、

 
■コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」 (扶桑社ミステリー)

 


監督は、第80回アカデミー賞において監督賞、脚色賞を受賞したコーエン兄弟。 完全オリジナル脚本で映画を作ってきた兄弟の、原作本を元に作るはじめての作品になります。

兄ジョエルは、ニューヨーク大学映画学科の出身で、「ブラッド・シンプル (1984)」で監督・脚本デビューし、「バートン・フィンク (1991)」、「ファーゴ (1996)」、「バーバー (2001)」の3作品でカンヌ国際映画祭の監督を受賞し、「ファーゴ (1996)」では1996年・第69回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。

弟、イーサンは、プリンストン大学で哲学を学び教会関係の仕事をする傍ら戯曲「富と鉄拳」の執筆するようになり、後に兄ジョエルとともに脚本を手掛けるようになり、「ファーゴ (1996)」で1996年・第69回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。

主役は、 ハーバード大学で英語の学位を持つ俊才で、大学のルーム・メイトは「不都合な真実(2007)」のゴア元副大統領だった(笑)トミー・リー・ジョーンズ。デビュー作は「ある愛の詩 (1970)」で、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 (2005)」では朴訥なピート・パーキンズ役で自らも出演し監督・製作・出演の3役をこなしています。

主にバイプレーヤーとして存在感を発揮し、「ハリソン・フォード 逃亡者 (1993)」ではサミュエル・ジェラード捜査官役で1993年・第51回ゴールデン・グローブ及び第66回アカデミー賞において助演男優賞を受賞しました。

日本ではアキバのメイドカフェで萌~な宇宙人を演じていたりとなかなかシリーズで笑わせてくれる缶コーヒーのCMでおなじみですね。

そして、2004年・第62回ゴールデン・グローブ賞及び2004年・第77回アカデミー賞において外国語映画賞に輝いた「海を飛ぶ夢 (2004)」で日本でも知名度がアップしたハビエル・バルデム。本作で奇妙な髪型で冷酷にしてまじめ、不気味な殺し屋を怪奇的に演じてみごとに助演男優賞を受賞しました。

 


Story : メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは非情の殺し屋アントン・シガー。そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった。


「2008年3月15日公開 」

ー  より ー

 

とにかく丁寧な作りで感心するクライム・サスペンスです。

序盤からすでに追われる恐怖を描き続け、余分な表現は無駄なく最小限にまとめられているところが、さすがコーエン兄弟の脚本ですね。

あまり好きなジャンルではないのですが、いつの間にか引き込まれ、あっという間にラストまで連れて行かれる感じでした。

 

助演男優賞を受賞したハビエル・バルデム演じるアントン・シガーは、パーツがすべて大作りな顔に日本でいえばアキバ系的な髪型に無表情で一種の異様な風貌。受賞した時に監督コーエン兄弟に「あんな素敵な髪型にしてくれてありがとう・・」みたいな思いっきり皮肉を言って笑っているほど本人もかなり違和感を持ったまま演じていたようですね(笑)

2004年のG・G賞とアカデミー賞で外国語映画賞を取った「海を飛ぶ夢 (2004)」でもぱっとしないかんじのおじさまでしたが、ご本人はスペインではかなり人気なおしゃれな俳優さんらしいです。

彼の名前がG・G賞でノミネートに上がってきたとき、写真がシガーだったので(笑)、いったいだれ?みたいな感じでしたが、よ~っく見ると、あぁ~「海を飛ぶ夢 (2004)」の主役の人か~~っと思い出すのが遅れるほど、いかにも変人の風貌でした。

あれだけわかりやすい手口で派手に殺人を繰り返しているのに、捕まえられないのは、そういう無法地帯な時代だったのですかね。

 

~ おしまい ~

 


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「 ジャンパー / JUMPER  (2008) 」
2008-03-08 Sat 00:05

【ジャンパー】2008年3月7日(金)公開

監督 : ダグ・リーマン
出演 : ヘイデン・クリステンセン/レイチェル・ビルソン/サミュエル・L・ジャクソン
観たい度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆

原作 : スティーヴン・グールド『ジャンパー 跳ぶ少年』(早川書房刊)

「ジャンパー / JUMPER  (2008) 」

 

 

監督は、「ボーン・アイデンティティー (2002)」、「Mr.&Mrs. スミス (2005)」のダグ・リーマン。

主演は、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (2002)」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (2005)」でアナキン・スカイウォーカー役を演じ一躍人気を得て、「ニュースの天才 (2003)」では実在の人気ジャーナリストによる記事捏造事件の青年記者を演じたヘイデン・クリステンセン。

共演は、ヘイデン演じるデヴィッド・ライスの憧れの女性ミリー・ハリス役に、TVシリーズ「The OC」で人気急上昇中のレイチェル・ビルソン。

ジャンパーの宿敵パラディンのローランドに、「交渉人 (1998)」、「スター・ウォーズ」シリーズでメイス・ウィドゥを演じた、サミュエル・L・ジャクソン 。「パルプ・フィクション (1994)」で1994年・第67回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされています。私的には「コーチ・カーター (2005)」が彼の作品の中で一番大好きな作品です。

グリフィン役に「リトル・ダンサー (2000)」で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・ベル 。「キング・コング (2005)」ではジミー役を、「父親たちの星条旗 (2006)」では、印象的な役所イギー少佐を演じています。


Story : 15歳のとき突然、自分に備わった能力を知ったデヴィッドはその10年後、ニューヨークで“ジャンパー”だけが味わえる自由を謳歌していた。彼は一晩のうちにサハラ砂漠やローマの遺跡など、世界の20カ所から夕日を眺めることができるし、瞬きする間にガールフレンドを世界旅行に連れて行くことも、ほんの数分で何百万ドルもの大金をつかむことだってできるのだ。しかし、やがて彼は“ジャンパー”を抹殺することを使命とする組織が存在し、自分が追われていることに気づく。そのときから、世界を股にかけた彼の冒険は、意外な方向へ――。そして明かされる驚愕の事実。もう一人の“ジャンパー”と奇妙な同盟関係を結んだ彼は、何千年も続く熾烈な戦いの渦中へと投げ込まれる……!



「2008年3月7日公開 」

ー 公式HP より ー

 

 

ヘイデン演じるデヴィッド・ライスは、ニューヨーク、ロンドン、オーストラリア、サハラ砂漠、上海、パリ、ローマ、香港、日本の渋谷、ローマの遺跡と自由自在に飛び回って奔放に生活を楽しんでいます。

ローマの遺跡の撮影は、直接地面に機材を一切置かない事を約束に初めて許されたものだそうです。貴重な映像ですね☆

それはいいんだけど、銀行に忍び込んで大量の札束を持ち出したらいけないだろう~~ヾ(・∀・;)オイオイっと突っ込みながら・・・・

テレポーテーション(瞬間移動)で世界中の好きな場所に移動できるなんって、ドラえもんの「 どこでもドア(^O^)/ 」並みに欲しい能力です~♪

スティーヴン・グールドの『ジャンパー 跳ぶ少年』の映画化ですが、ジャンパーの宿敵パラディンは映画化にあたっての創作物で原作にはなかった存在だとか・・・。原作読んでいないので、ポータルサイトの受け売りですが・・ r(^^;)

 

ほんとは、チーム・バチスタの栄光を目的に劇場に行ったのですが、待たずに見れそうだったので、5分後上映の本作に急きょ変更してチケットを買い、駆け込み見たのですが、先行上映があったとは言え、平日のせいか初日だったのに客の入りはまばらでした・・・

ど真ん中のちょうどいい席が取れたので独り占め気分で楽しむことができました。

前評判が芳しくなかったようですが、私はSF映画大好き人間のなで、結構楽しめました☆

間違いなく続編ができそうな・・・・・そんな終わり方だったわね~♪

エンディングに流れていたテーマ・ソングが結構良かったな~。サントラは買い!ですね。

 

 

 

 

 


■Jumper

 

 

 

~ おしまい ~

 


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「 うた魂(たま)♪(2008) 」
2008-03-07 Fri 18:45

【うた魂(たま)♪】2008年4月5日(土)公開

監督 : 田中誠
出演 : 夏帆(かほ)/ ゴリ/ 石黒英雄他
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★

原作 : 

「 うた魂(たま)♪(2008) 」

 

 

監督は、「すしやのロマノフ(1983)」でヤングジャンプ・シネマフェスティバル入賞し、「タナカヒロシのすべて(2004)」でデビューした田中誠。

主演は、「天然コケッコー(2007)」で主演を果たし「東京少女(20089)」でも主演を務めた、夏帆(かほ)。

共演は、某テレビ番組企画で生まれた、毛深くてあのゴツゴツした形相からは想像もつかなかったかわいいキャラクターのゴリエで人気のお笑いタレント、ガレッジセールのゴリ。俳優デビューはNHKドラマ「ちゅらさん」シリーズで主人公恵理の兄役だったでしょうか。その後「嫌われ松子の一生 (2006)」など数本の映画に出演しています。

ちなみに、監督から熱烈オファーを受けて、喫茶店のマスターにエノケンのレコードをかけるよう催促する老人客の役を演じた草薙幸二郎さんはこの映画の完成を見ることなく急死されたとのことです。

セリフはないものの、無言の演技もベテランならではという感じです。これから観る予定のある方は、記憶のどこかにとどめておいてくださいね。

ご冥福をお祈りいたします。(Makoto’s Page


Story : 高校女子合唱部のかすみは、歌っている自分が大好き。ある日、イケメン生徒会長から「歌っている君を写真に撮りたい」と言われ、自分が好きなんだと有頂天になる。しかし、出来上がった写真を見て大ショック。歌っている自分がこんな顔だったなんて。生徒会新聞にその写真が大きく使われ、悲しみと自信喪失で合唱部を辞めると言い出す。しかし、かすみのやる気のない態度に、ヤンキー高校の合唱部から文句をつけに来た男がいた…。


「2008年3月22日公開 」

ー  より ー

 

 

 

ちょっと試写会にも空きが目立っているかんじで、人気がないのかな~っ

前半、これっていったいどうなっちゃうのって思うぐらい心もとない夏帆の演技とストーリー展開で、あららっこりゃただの軽い学園ドラマかと思ってだれ気味で観ていました。

だって、夏帆ちゃん、ぜんぜんキャラじゃない感じの自意識過剰ぎみな自信過剰な女の子を演じきれていなくて違和感ありまくりでしたもの。

もともと素直で性格のおとなしそうな夏帆のイメージとは役どころが違いすぎています。無理して演じてる感じのわざとらしさが、違和感のもとなのでしょうね。ミスキャストだこりゃっ・・・・

まぁ、ありがちな高校生の友情と淡い恋に憧れる恋心とそれを邪魔するライバルの存在とか・・・・どこにでもある学園ストーリー。

 

ところが、後半、ゴリ演じる湯の川学院高校の番長・権藤洋が率いるヤンキー合唱団が現われて夏帆演じるかすみにイチャモンつけるあたりから面白くなっていきます。

自信過剰だったかすみのプライドの喪失と挫折、あばれものだった権藤が合唱をしはじめるエピソードや薬師丸ひろこ演じる産休の代用教員瀬沼のエピソードがしだいにストーリーにリレーションを持ち始め、かすみを見守る親友の存在など、ありがちだけどなかなかうまくからまりつつ、ラストはちょっぴり感動的なシーンも。

かすみが挫折して落ち込んでいるときにその気持ちを支えたのは、なにもいわずに温かく見守りつつ、祖父役の間寛平の家族って良いなと思わずにいられないあたたかい思いやりの気持ちを表したシャケのお守りはちょっと感激♪

合唱コンクールの審査員役にこの映画のテーマを担当したゴスペラーズのメンバーが出演しています。

 

 

 

 

 

 

 


■主題歌: ゴスペラーズ
『青い鳥』


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~ おしまい ~

 


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「 Sweet Rain  死神の精度 (2008) 」
2008-03-04 Tue 23:39

【Sweet Rain 死神の精度】2008年3月22日(土)公開

監督 : 筧昌也
出演 : 金城武/ 小西真奈美 他
観たい度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★

原作 : 伊坂幸太郎 「死神の精度」( 文藝春秋刊)

「 Sweet Rain  死神の精度 (2008) 」

 

「君は死ぬ事についてどう思う?」

「当たり前の事だけど、特別じゃないけど・・・」

「大切・・・・なのだと思う」

 

監督は、筧昌也。 ごめんなさい、この監督さんはあまり知らなくて・・・・

主演は、深きょんと共演したTVドラマ「神様、もう少しだけ (1998)」金城武。

っというか、私が彼を知ったのはこの作品で、いまだに彼の作品の中で、私のマイベストドラマなのですが、その後、「ゴールデンボウル (2002)」でまたまた彼の魅力に取りつかれたのでした(笑)。 彼の持つ誰にもない空気感というか、言葉に表せない独特の魅力が大好き♪

映画の中では、「Returner リターナー (2002)」や「傷だらけの男たち (2006)」が好きですね~

日本人の父と台湾人の母の間に生まれたハーフで5ヶ国語を話す国際派。ここのところ、邦画より海外での映画出演が多くて、さみしかったので、日本語で話す金城さんが見れるのをすごっく楽しみにしていました~

共演は、「阿弥陀堂だより(2002)」で日本アカデミー賞及び「ブルーリボン賞で新人賞を受賞し、「UDON (2006)」では、ユースケ・サンタマリアとの共演で女優としてもステップアップした感のある小西真奈美。

「UDON (2006)」のプレミア試写会の舞台あいさつのときに間近で彼女を見ましたが、当時は髪が長くて顔がちっちゃくて、すら~っと細いかわいい女優さんでした。
そういえばこのときおいしい讃岐うどんを御馳走になりました。おいしかった~♪

そして、2006年に「蝉しぐれ (2005)」に出演して以来、2007年には5本、2008年には7本も出演と年々多忙を極める売れっ子石田卓也。

また、貫禄の演技を見せてくれたのは、彼女の代表作「緋牡丹博徒シリーズ (1968)~」の緋牡丹のお竜こと富司純子。近年は「フラガール (2006)」で昔堅気の炭鉱の母を好演し2006年ブルーリボン賞助演女優賞を受賞し、今年「明日への遺言 (2007)」で藤田まこと演じる岡田資の妻として無言の演技で好評を得ています。

愛ルケでおなじみの寺島しのぶの実母でもありますね。

金城さん演じる人間界では千葉こと死神の上司を演じるのは(笑)、黒いラブラトール・レトリバーのディア。

 


Story : 死神が現れるのは、人が不慮の死を迎える7日前。観察期間の後、「実行」か「見送り」かを判断するのが仕事だ。楽しみは、CDショップで、“ミュージック”を聴く事である。今日の「ターゲット」は、27歳の一恵。家族を亡くし、恋人にも先立たれた薄幸の女性だ。しかし、ひょんなことから音楽プロデューサーが彼女の声に惚れ込み、歌手にならないかとスカウトされる。一恵の将来を期待し、死神は死を「見送り」にする。


「2008年3月22日公開 」

ー  より ー

 

 

天使と言うと、だれもが持っているイメージは、頭に光の環を付けた白いドレスを着た少女・・・・

ところが、そんなイメージを次々に打ち破って、時には白ひげのおじさんだったり、時には「グリーン・マイル」のような黒人の大男だったり・・・

死神のイメージは、タロットカードに描かれるような大きなカマをもった骸骨のようなイメージを持っていますが、このところ、「デスノート」などのリュークやいろいろな性格をもったさまざまな死神も描かれますね。

それはその存在自体が誰も見たことのない、いわば実態のないものだから、人間の想像力によって自由に生み出されてくるのですが、今回の金城さんが演じるのは、いろいろなシチュエーションに合った人間の形で7日後に不慮の事故で死んで行く運命が決まったひとのもとに接触してきて、その運命を「 実行 」するか「 見送る 」かを判定するのが役目の死神。

素手で人間に触るとその人は気絶してしまうので、人間界では白い手袋をはめています。その手袋にかわいい死神マークが(笑)・・・

 

彼が人間界に来るときは不思議といつも雨。晴れた空を見たことがない・・・・

過去、未来と時代を問わず次々に淡々と仕事をこなして行く金城さん演じる千葉こと死神が、歌の才能のある27歳のOLを「見送り」したのがきっかけでちょっとずつ彼の運命も変わっていきます。

 

ストーリー事態は、先が読めまくりな単調な作りなのですが、金城さんの先が読めまくりなベタな笑いのコネタが妙に私のつぼなので、いちいちその落ちの瞬間より前に先走って噴き出して笑ってしまいます。きっとまわりの人には受けないだろうなっと思えるので、ひとりで笑っていると恥ずかしいので、ハンカチで口を押さえて必死でこらえながら笑っていました~

私は久々の金城さんを見れて満足でした~。金城ファンならきっと満足ですよね。

小西真奈美ちゃんのファンには彼女の歌声が聴けるので必見です。でも、ひっぱりにひぱって最後のほうですけどね~(笑)

 

 

小西真奈美が、役名「藤木一恵」で歌手デビュー、本作の主題歌「Sunny Day」(デフスターレコーズより3月19日(水)発売)。孤独だった男が希望を見出す、というミディアム・バラードです。

なかなか歌がうまいです。エンドロールを見ながら聴きほれてしまいました~♪


■藤木一恵/Sunny Day(通常盤)(CD)


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~ おしまい ~

 


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「  プライスレス 素敵な恋の見つけ方 /PRICELESS  (2008) 」
2008-03-03 Mon 22:02
【プライスレス 素敵な恋の見つけ方】2008年3月8日(土)公開
監督 ・ 脚本 : ピエール・サルヴァドーリ
出演 : オドレイ・トトゥ/ ガド・エルマレ/  他
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★☆

原作 : 

 

「 プライスレス 素敵な恋の見つけ方 /PRICELESS  (2008) 」

 

 

 

 

監督は、「めぐり逢ったが運のつき(1993) 」など8本程度手がけていますが、すべて脚本も自身で手掛けているピエール・サルヴァドーリ。

主演は、 「アメリ(2001) 」では不思議少女を印象的に演じ一躍人々の目を引き、「堕天使のパスポート(2002) 」、「ロング・エンゲージメント(2004) 」経て、「ダ・ヴィンチ・コード (2006)」でトム・ハンクスと共演を果たした、オドレイ・トトゥ。

共演は、ジャン役を演じたガド・エルマレ。

 


Story : ジャンは高級ホテルで働くお人よしのウェイター。ある夜、彼を億万長者と勘違いした美女イレーヌに誘惑されて夢のような一時を過ごすものの、ジャンの正体を知った彼女は姿を消してしまう。玉の輿を狙うイレーヌにとって、ジャンはまったく範疇外の男だったのだ。しかし、イレーヌのことが忘れられないジャンは、彼女を追ってコートダジュールへ。さんざん貢いだ末に、またも別れを告げられた彼は、彼女のそばにいたい一心で、彼女と同じ生き方を選ぶ…それはリッチな未亡人のジゴロになること!なんとかイレーヌの追っかけから同志に昇格し、パトロンの口説き方や貢がせ方を教わるジャン。一途な性格はそのまま、どんどん洗練されていく彼の姿に、物質至上主義者イレーヌの心も揺れて…。


「2008年3月8日公開 」

 

ー 作品情報 より ー

 

 

「ダ・ヴィンチ・コード (2006)」出演の時より一層大人の色気を増したオドレイ・トトゥ。

今回は、パブで大富豪を狙って手当たり次第に誘惑して富豪の妻の座を手に入れようとする女の役。

コメディではあるので、ところどころ笑えるのだけれど、どうもつぼにはまりきれない中途半端さが残念。

邦題のサブタイトルにあるように、「素敵な恋の見つけ方」は・・・・・私には見えなかったです。

ジャンがイレーヌの魅力に惹かれて一緒にいたい一心で、どこまでも追いかけてきた辺りまでは理解の範疇でしたが、その後の展開がどうにものめり込めなくてちっとも面白くなかったです。

 

ただ、ラストのすべてを捨てた二人が最後に持っていた1ユーロ。これが幸せの切符を買うに十分だった・・・・

そんなところがちょっと好きだったかな・・・・

 

オドレイ・トトゥのファンにとっては、きれいなブランドのドレスに身を包んだ美しいオドレイを見ることだけでも価値があるのかもですね♪

 


■『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』オリジナル・サウンドトラック 

~ おしまい ~

 


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「 いつか眠りにつく前に / EVENING (2008) 」
2008-03-02 Sun 21:08

【いつか眠りにつく前に 】2008年2月23日(土)公開

監督 : ラホス・コルタイ
出演 : クレア・デインズ/ トニ・コレット/ パトリック・ウィルソン
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★

原作 : スーザン・マイノット『いつか眠りにつく前に』(河出書房新社刊)

「  いつか眠りにつく前に / EVENING (2008) 」

 

 

監督は、「マレーナ (2000)」のラホス・コルタイ。

主演は、ディカプリオと共演の「ロミオ&ジュリエット (1996)」、「めぐりあう時間たち (2002)」、「スターダスト (2007)」のクレア・デインズ。

共演は、 ハリス・アーデン役にパトリック・ウィルソン。

病床のアンを演じたのは、ヴァネッサ・レッドグレーヴ。

そして、メリル・ストリープの実の娘メイミー・ガマーが若き日のライラ役を演じています。そういえば透き通るような透明感のある素肌や髪の色などそっくりですね♪

そして、病床のアン役のヴァネッサ・レッドグレイヴの実の娘ナターシャ・リチャードソンがアンの長女コンスタンス役を演じて、2大スターの親子共演が話題となった作品でもあります。


Story : 重い病に倒れた老女アンは、2人の娘と夜勤の看護婦に見守られ、自宅のベッドで静かに人生の最期を迎えようとしていた。混濁する意識の中で、アンは娘たちが聞いたこともない「ハリス」という名を口走る。彼女の意識は、40数年前の夏の日へと戻っていた…。親友ライラの結婚式でブライズメイドをするため、ライラの別荘を訪れていたアンは、ライラの弟で大学の同級生だったバディと再会。さらに一家のメイドの息子で、今は医者をしているハリスと出会う。



「2008年2月23日公開 」

 

ー  作品情報より ー

 

重病に冒され死の床に就いた時、人はなにを思うのか・・・・

それが、この映画のメインテーマ。

主人公アンが回想するのは、後悔しても後悔しきれないたった二日間の夏の短い思い出。

母を見守るコニーとニーナの二人の娘を前にして夢に魘されるように娘たちの知らないハリーとライラの名を呼び続けます。

その忘れられないたった二日間のアンの回想と並行するように、娘ニーナの人生の岐路との葛藤が、死がまじかに迫ったことを知った看護師がアンが繰り返し呼ぶそのライラに連絡を取ったことでライラがアンのもとに見舞いに訪れ、心に秘めた二人の間の長かった罪の意識や結ばれなかった愛の運命に終止符を打つとき、娘ニーナにも心の変化が・・・・

誰にでもきっと似たような青春の苦い思い出はありますが、死ぬ間際に自分はいったい誰のことを思い出すのか・・・

そんなことに思いを馳せられる、静かなドラマでした。

~ おしまい ~

 


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「 L change the WorLd(2008)  」
2008-03-02 Sun 00:38

【L change the WorLd(2008)】2008年2月9日(土)公開

監督 : 中田秀夫
出演 : 松山ケンイチ/ 工藤夕貴/福田麻由子
観たい度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆

 

「  L change the WorLd(2008)  」

 

人気コミック 「デスノートシリーズ」の映画化のLスピンオフです。

 

監督は、「リング (1998)」、「ザ・リング2 (2005)」の中田秀夫。

主演は、「男たちの大和/YAMATO (2005)」、当たり役として人気急上昇した「DEATH NOTE デスノート 前編 &the Last name(2006)」の松山ケンイチ。

共演は、 1991年・第34回ブルーリボン賞において「戦争と青春 (1991)」で主演女優賞を受賞し、「SAYURI (2005)」ではハリウッド女優として立派に通用する会話力で好演した、 工藤夕貴。昨年の「ラッシュアワー3(2007)」でもジャスミン役で出演しています。

そして、最も重要なキーとなる鶴見辰吾演じる二階堂博士の娘真希役を演じた福田麻由子。個人的に、「ピアノの森 (2007)」の舞台挨拶付きのプレミア試写会で初々しく挨拶していたのを見て以来時々クレジットに見かけるので気になっていました。

おなじみのワタリ役の藤村俊二やFBIを引退する前の南空ナオミ役の瀬戸朝香もちょこっと友情出演しています。

南原清隆や高嶋政伸などちょっと変わったキャステイングもちらほらありましたね~

 


Story : キラ事件解決の代償として唯一無二のパートナー、ワタリを失い、自らもデスノートによる究極の選択をしたLの下に、突如消滅したタイの村でただ1人生き残った幼い少年がワタリへのメッセージを携えて送られてくる。そしてもう1人、亡き父親からあるものを託された少女・真希が追っ手から逃れるように飛び込んでくる。新たな《死神》の出現を察知したLは2人の子どもを守りながら人生最後の難事件に挑むのだった。



「2008年2月9日公開 」

 

ー  作品情報より ー

 

残念ながら試写会に当選しなかったものの、絶対観たいなと思っていたのですが、デスノートファン以外からは思いのほか酷評が目についたので、なんだ、面白くないのか~っと思って、鑑賞を見送っていたのですが、期間限定の劇場指定鑑賞券を頂いて、本作以外未鑑賞の作品がなかったので、その期限ぎりぎりで観てきました。そして、なんのことはない、やっぱり人の評価とはまったく自分の趣味とは当てはまらないことがわかりました(笑)

 

いきなり舞台はタイに飛び、異様な光景が広がります。ここからして、前二作の雰囲気とはがらりと変わった別物の映画という印象を受けました。

監督が変わるとこうも変わるものなのかと関心・・・・

特に印象深かったのは、無駄に長い二階堂博士の感染シーンです。まるでホラー映画・・・(笑)

それもそのはずですよね、「リング」の中田秀夫監督ですものね~

中田監督が絶対これはやりたいと考えた部分なんだろうな~っと想像しながら観ていたので、怖いと思うよりどちらかと言うと可笑しかったです。

相変わらずLを演じる松山君ははまり役ですよ。彼のキャラクターにはぐいぐいと引き込まれます。

偶然細菌兵器に感染しない名前のわからないタイのBOYが天才数学少年だったとか言う出来すぎ感のあるストーリー展開ではある感じはしますが、全体的にはまぁまぁ面白く満足できました。

Lの本名も知ることができましたし、「デスノート」ファンとしては、Lの安らかな最期をみとることが出来て良かったです。

 


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■sound of L change the WorLd 

 



レニー・クラヴィッツ
『アイル・ビー・ウェイティング』

~ おしまい ~

 


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「 明日への遺言 (2008) 」
2008-03-01 Sat 10:37

【明日への遺言】2008年3月1日(土)公開

監督 ・ 脚本 : 小泉堯史
出演 : 藤田まこと/ ロバート・レッサー/ フレッド・マックィーン 他
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★★

原作 : 大岡昇平 『ながい旅』(新潮社刊)

「 明日への遺言 (2008) 」 <ネタバレに相当する部分があります>

 

 

「私は必ず法戦には勝ってみせる。判決は御勝手にだ 」

 

監督は、「雨あがる (1999)」、「博士の愛した数式 (2005) 」の小泉堯史。

主演は、映画、TVシリーズ「てなもんや三度笠 (1967~1968)」、「必殺仕置人 (1973) 」などライフワークではないかと思える程の大ヒットシリーズの 「婿殿」 こと中村主水(もんど)を長年に渡って演じて来た藤田まこと。

共演は、 フェザーストン主任弁護人役にロバート・レッサー。

バーネット主任検察官約にはスティーブ・マックイーンの息子、フレッド・マックイーン 。

妻岡田温子役に 富司純子。

そのほか、法廷での証人役に蒼井優、田中好子など・・・


Story : 1945年、東條英機元首相らA級戦犯が東京裁判で裁かれる中、横浜地方裁判所では、戦争犯罪行為の命令者であるB級戦犯、及び実行者のC級戦犯の裁判が行われていた。東海軍司令官だった岡田資中将と部下19名は空襲の際、パラシュートで降下した搭乗員を捕虜として扱わず、正式な手続きを踏まずに処刑したことで殺人の罪に問われていた。フェザーストン主任弁護士の弁護のもと、岡田は、すべての責任は自分にある事を主張した…。


「2008年3月1日公開 」

 

ー 作品情報 より ー

 

パソコンが思うように動かなくなって来たので、メモリを増設するより新しいのを買ってしまいました。もろもろの工事や設定や変更が済んで今週やっと通常通りの生活に戻れそうです。

19日に試写会で見せていただい本作でしたが、公開日の今日ようやくアップすることができます(笑)

コメントいただいていた方や、TBいただいていた方にはお返事が遅くなって大変申し訳ありませんでした。

 

さて、本作は、GHQ横浜BC級裁判で捕獲搭乗員38名の処刑の責任を争う岡田資(たすく)中将の戦犯裁判~処刑までの実話です。

ちなみに、「司令部において適当に厳重処分せよ」との私信を出した憲兵司令部外事課長は、「処刑せよという命令は出していない」と逃げ切り、無罪となっています。その結果、部下である現場の直接の責任者が多数有罪判決を受ける事になったのです。

その中で第十三方面軍司令官兼東海軍管区司令官東海軍司令官の岡田資中将は、自らの死をもいとわずに信ずるところを貫き通し、原作者大岡昇平に「 最後の武人 」と言わしめられるほどの高潔な人物でした。

岡田は、裁判の冒頭「私個人の弁護は考えないで貰いたい」と挨拶し、自分の下した命令のみならず、罪に問われている部下の行為に対する全責任を負おうとする態度を貫き通したため、その心情に対し判士団も検事団も、深く敬意を表したのです。

そのため、他のA級のみならず、B級、C級戦犯裁判でも実現し得なかったきわめて公正な裁判が行われたのです。

*参考) 「公廷でも降下B-29搭乗員を調べた結果、無差別爆撃を行った者のみを処刑した、と主張した。国際法に違反して、軍事目標でない都市爆撃を行い、多くの非戦闘員を殺傷したことを立証した。これはA級戦犯の市ヶ谷法廷、また横浜法廷でもなし遂げられなかったことである (「ながい旅」より抜粋)」

 

ほとんどが法廷シーンという静かな展開が続きます。

冒頭ではイラストや実写を織り交ぜながら終戦直前の空襲や焼夷弾により東京の辺り一面が火の海になり、一瞬にして灰と化し、そこにあったのは焼けただれた10万人とも言える無数の死体の山。

犠牲になったのは、逃げ遅れた病人、老人、女、子供の無力な人々・・・・・

一夜にして10万ともいわれる捕虜の数とは比べものにならないほどの多くの市民が一瞬にして死体の山になり。身内が目の前で殺された一般市民感情としても八つ裂きにしても足りないほどの憎い敵であるのは当然の事。

しかし、法廷では身内を亡くした岡田の部下大西が斬首に自ら志願しして直接処刑を行ったことにより大西がまっ先に名指しされます。岡田はその責任問題をすべて自分にあると主張します。

 

そして、裁判のメインテーマとなったのは、「ハーグ国際条約において禁止している非軍事施設や一般民衆を爆撃して、家を焼き非戦闘員を殺傷している国際法違反の容疑者への正統な処刑」と言う岡田側の主張に対して、パイロットなどの空爆に関与していない捕虜を略式裁判による斬首の刑に処した残虐性と国際法に対する違反との検察側の主張との争いでした。

つまり、処刑された捕獲搭乗員38名が国際法に基づく「捕虜」としての扱いを受けずに斬首された残虐な不法処刑として主張する連合軍の検察側と、非軍事施設や一般民衆無差別殺戮をした「重罪人」の処刑であったとの岡田主張との戦いでした。

 

「勝てば官軍、負ければ賊軍」・・っと私の祖父が口癖のように言っていたのを思い出しました。

通常なら敗戦国としては、これほどまでの公正な裁判は行われることなく戦犯として裁決され処刑されているのが現実。

藤田まこと演じる岡田の法廷での信念に基づく証言の一言一言に説得力を感じます。

検察側からの尋問はこの裁判には無関係な「パール・ハーバー」」にまで及びますが、まったく動揺することなく、あくまでも本法廷での岡田の一貫した主張に反しない、軍事施設への攻撃であったことで国際法においての正統性としての観点からの意見を述べるのです。

 

今の社会は、しっぽ切りというか、偽装事件が発覚しても部下や従業員のせいにして自分はのうのうと経営者として居座っている某事件の料亭や、怒りを感じ得ない醜いトップのあり方を日々当たり前のように目にしているだけに、この岡田のような高潔な精神がまぶしくさえ感じられます。

 

今国会で騒がれているイージス艦問題等でも、堂々巡りな答弁を繰り返しているくらいなら、その時間を割いて、議員全員がこの映画を見て少しでも見習ってもうらうほうがよっぽど国のためになりますね。

 

 

 


■大岡昇平 『ながい旅』(新潮社刊)


主題歌: 森山良子 『ねがい』

~ おしまい ~

 


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