「  歩いても 歩いても (2008) 」
2008-06-13 Fri 00:40

歩いても 歩いても】2008年6月28日(土)公開

監督・脚本・編集 : 是枝裕和
出演 : 阿部寛  /夏川結衣 /YOU 他
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★☆

原作 : 是枝裕和

 

歩いても 歩いても (2008) 」

 

監督は、2004年・第57回のパルムドールに名を連ね、無名の子役柳楽優弥を主演男優賞男優賞という一躍スポットライトのもとに押しやった「誰も知らない (2004)」の是枝裕和。 2004年・第47回ブルーリボン賞では、作品賞及び監督賞を受賞しています。

また、映画通をうならせた、オダギリ・ジョー主演の「ゆれる (2006)」でも企画を担当をし、「花よりもなほ(2006)」は本作同様監督、原案、脚本、編集も手掛けています。

主演は、TV&「トリック 劇場版シリーズ (2002・2006)」、TV&劇場版「HERO (2007)」、「自虐の詩 (2007)」の阿部寛。 ちょっと考えただけでもドラマと映画とアニメ吹き替えを合わせるとものすごい量の作品へ出演しています。今までは、どうしてその長身と整った顔立ちの割に脇に甘んじていたのだろうかといつも疑問に思っていましたが、このところ主役に脇役に大活躍ですね。

共演は、「誰も知らない (2004)」以来またまた是枝作品へ出演のYOU。 「THE 有頂天ホテル (2005)」では、桜チェリー役で歌も披露してフェア・チャイルドの元ボーカルとしての実力も魅せて感動させてくれました。

そして、「花よりもなほ (2006)」以来再び是枝作品に起用されている夏川結衣。

 

是枝監督はスタッフ、出演者ともに信頼が置けるメンバーをまた起用することが多いようですね、今後も「山田組」や「橋田組」ばりに

 

 

 


Story : ある夏の終わり。横山良多は妻・ゆかりと息子・あつしを連れて実家を訪れた。開業医だった父と昔からそりの合わない良多は現在失業中ということもあり、気の重い帰郷だ。姉・ちなみの一家も来て、楽しく語らいながら、母は料理の準備に余念がない。その一方で、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。今日は、15年前に不慮の事故で亡くなった長男の命日なのだ…。


「2008年6月28日公開 」

ー  作品情報より ー

タイトルの「歩いても 歩いても」は、その時代の人達にとっては懐かしい青春の歌であり、若い世代でもカラオケ等でだれもが一度は耳にしたことがあるのではないかと思われる、劇中で使われている、いしだあゆみの70年代のヒット歌謡曲「ブルーライト横浜」の歌詞・・・・。

とにかく、横山とし子を演じる樹木希林と、良多の姉のちなみを演じるYOUの絶妙な演技が素晴らしいです。他の出演者も良かったのですが、ダントツこの二人の掛け合いが素晴らしい上に最高に笑えます。

そして、セリフのひとつひとつがどこにもある家族の日常をユーモラスに抽出していて、会場中で爆笑がまき起こっていました。

試写会場での半数が中年層の夫婦という感じで、特に面白いなと思ったのは、誰にでも思い当たるところがあるのか一斉に会場中で爆笑が起こると思えば、それぞれの家庭のツボ?みたいなものが違うのか、微妙にまばらに笑っているシーンが違っていたりする現象です(笑)。

日本のポール・ハギズかと思えるほど是枝監督の脚本は、誰でも感じているけれど言葉には表していない人間の心理に敏感に反応して的を得た言葉に変えている感じが素晴らしいです。

15年前に事故で亡くなった長男の命日というたった二日間に、凝縮された家族の数十年間が見えてくる手腕はただものではないなと感じさせられました。

 

単に笑いを呼ぶだけではなく、三世代の家族間の建て前と本音の部分を鋭くシリアスにそしてユーモラスというオブラートに包みつつ、その世代の家族の共感を呼ぶ素晴らしい作品です。きっとだれもが、自分の家族や親せきの一風景に照らして思い当たる節があることでしょう。

 

ただ、難を言えば、この映画は、観る世代を選ぶ作品ではあるかなと感じました。

★4っつでも良いと思うのですが、あえて3っつ半にしたのは、上の理由の他に、ラストを迎えてエンドロールが始まっても、なんだか終わった気がしない、忘れ物をしたような、そんな個人的な物足りなさみたいなもの?・・・からです。あくまでも、個人的な(笑)・・・・・

 

 


映画「歩いても 歩いても」サウンドトラック/ゴンチチ[CD]

〜 おしまい 〜

 


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「 噂のアゲメンに恋をした! / Good Luck Chuck (2008) 」
2008-05-17 Sat 14:01

噂のアゲメンに恋をした!】2008年5月17日(土)公開

監督 : マーク・ヘルフリッチ
出演 : デイン・クック / ジェシカ・アルバ / ダン・フォグラー 他
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★☆

 

 

噂のアゲメンに恋をした! / Good Luck Chuck (2008) 」

監督は、マーク・ヘルフリッチ。

主演は、 今年公開の「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 (2008)」にも出演しているデイン・クック。

共演は、「イントゥ・ザ・ブルー (2005)」、「シン・シティ (2005)」のジェシカ・アルバ。こんなに可愛くてスタイル抜群なのに、彼女の代表作「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005)」の続編「ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (2007)」や「イントゥ・ザ・ブルー (2005)」と本作においてもラジー賞の餌食でした(笑)

私的には彼女事態の演技は悪くないと思うのですが、選ぶ作品が悪すぎです(笑)

私の中でも今年のラジー賞候補はこの作品でほぼ決まり!と思うほど、これはひどいわ〜(笑)

 

そしてもう一人の共演者は、「燃えよ!ピンポン (2008)」で主演を果たして話題?なダン・フォグラー。B級コメディ御用達というかんじですね(笑)

 


Story : チャーリー・ローガンは歯科医として成功てはいるが、プライベートは未だ理想の女性に会えずに悶々としている。10歳の頃、ゴスロリ少女にかけられた“一生幸せになれない”呪いの威力は衰えていないようだ。ある日、元カノの結婚パーティに出席したチャーリーは、自分が女性たちから幸運を呼ぶお守りと呼ばれていることを知る。「彼とHすると次に出逢う人と結婚できる」と。それがクチコミからネットまでも駆け巡り、いつしかチャーリーはモテモテ状態に!そんな時、魅力的なペンギン飼育係キャムが現れ、本気で惹かれていく。キャムと一線を越えたいけれど、それによって自分とは別の相手が彼女の前に現れるのか…?チャーリーは呪いを解き、キャムとの愛を成就させるため、奔走を始める。


「2008年5月17日公開 」

ー  作品情報より ー

 

この作品は、ややもすればAV映画とも言えなくもない、エロティック・ラブコメディ。

コメディ要素を全面に打ち出している分でかろうじて皮一枚AVとはカテゴリーを脱している感じです。

でも、よくDVDスルーにならずに公開にこぎつけたなと感心するほど、日本ではあまりうけいれられないっぽい系統かも。

 

ジェシカ目当てに観にいったものだから、こんな映画ならはじめからそう言ってくださいよ・・・・っと文句を言いたくなるようなエロエロ全開モードです。

ただ、不思議といやさらしは感じません・・・・やはりコメディだから・・・なのでしょうね(笑)

あまりのくだらなさに途中で帰ろうかとさえ思ったくらいなのですが、前半をかろうじて耐えることができれば後半は意外と笑える部分が多いです(笑)

ラストは抱腹絶倒・・・・という感じでした。

 

女性が一人で観に行く映画でないことは・・・・確かですね。

ペンギン柄のおパンツシーンが見れますので(笑)ジェシカのお色気シーンを見たい男性ファンやエロいカップルにお勧め???

〜 おしまい 〜

 


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「 アフタースクール (2008) 」
2008-04-27 Sun 18:59

アフタースクール 】2008年5月24日(土)公開

企画・原案・脚本・監督 : 内田けんじ
出演 : 大泉洋 /佐々木蔵之介/ 堺雅人 /常盤貴子
観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★★★

原作 : 

 

アフタースクール (2008) 」

 

 

監督は、2005年・第15回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞、同年第48回スタッフ賞を受賞した「運命じゃない人 (2004)」の内田けんじ。

 

主演は、TVドラマ「水曜どうでしょう(1996〜)」や映画のコメディ担当として人気の大泉洋。映画では「river リバー(2003)」など結構多数出演しています。

共演は、「椿三十郎 (2007)」などの脇で良い味出しつつ、最近では「間宮兄弟(2006)」、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争 (2008)」などで主役級もこなす佐々木蔵之介

そして、「ハチミツとクローバー(2006)」、「壁男(2007)」の堺雅人。いつも微笑んでいるような甘いお顔が好感度俳優に名を連ねることが多くなってきた近年、今年7月5日公開の「クライマーズ・ハイ (2008)」も控えています。

ヒロインには常盤常盤貴子。数々のドラマに出演し「星になった少年 Shining Boy & Little Randy (2005)」で母親役を演じた常盤貴子。

 


Story : 母校の中学校で教師をしている神野と、サラリーマンの木村は中学時代からの親友同士。産気づいた木村の妻を、仕事で忙しい木村の代わりに神野が病院まで送りとどけた。その日、夏休み中だが部活のため出勤した神野のもとに、同級生だという探偵が訪ねてくる。島崎と名乗る探偵は木村を捜していた。若い女性と親しげにしている木村の写真を探偵に見せられた神野はショックを受け、なかば強引に木村捜しを手伝うことになってしまう。



「2008年5月24日公開 」

 

ー  作品情報より ー


 

良く練り込まれた脚本ということが納得の面白さでした。

全国でも初の試写ということで、試写の後にエグゼクティブプロデューサーの藤本さんと内田監督のティーチ・インが行われました。

出演者の舞台あいさつ挨拶はなかったのですが、プロデューサーと監督のお話を伺って、より本作の内容の深さが理解できて有意義な試写会となりました。

一見軽めなコメディのようであって、実は、役者のセリフひとつひとつに魂がこもっていて、深い意味も込められている仕込み加減に脱帽です。

まったく映画の内容を読まずに映画を観ましたので、映画の前半、中盤、後半と単なるアフター青春コメディ映画の領域にとどまらない映画色の転調に見事に裏切られ続けて、ラストの展開とフラッシュバック映像でなるほど納得!と・・・・

観終わった後には、静かな感動と笑いが待っていました。

いやぁ、面白かったです。

なにげに私大泉洋って好きなんです。

彼の演技からもまったくラストの展開までの予想はつきませんでした(笑)

っと、こんなことを読んでしまったら、構えて鑑賞に臨むと損しちゃうかも知れません、あまり構えないで、パンフレット等も見ないで映画を観て素直にだまされてラストを迎えることをお勧めします。

そのほうが純粋にこの映画の良さが実感できますよ。

 

中学の同級生同士という長い付き合いの友人で何もかも知りつくしていると思うのは、まったく間違いだった・・・的な、突然失踪した親友とその同級生であり失踪した友人の妻・・・とのドタバタコメディ??・・・実は・・・・。

〜ん、ネタばれしたらつまらないです。感想も書きにくいので、面白かった・・・ということだけ書いて、あとは皆さん自身でお確かめください☆

 

 

 

〜 おしまい 〜

 


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「 アメリカン・ギャングスター  / American Gangster (2008) 」
2008-03-21 Fri 22:44

【アメリカン・ギャングスター(2008) 】2008年2月1日(土)公開

監督 : リドリー・スコット
出演 : デンゼル・ワシントン /ラッセル・クロウ/ 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆
 

「アメリカン・ギャングスター  / American Gangster (2008) 」

 

■第65回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションで主要3部門にノミネート!

*作品賞
*監督賞(リドリー・スコット)
*主演男優賞(デンゼル・ワシントン) >

■第80回アカデミー賞のノミネーション

*美術賞

いずれも受賞はなりませんでした・・・

 


監督は、「テルマ&ルイーズ (1991)」、「グラディエーター (2000)」、「ブラックホーク・ダウン (2001)」でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリドリー・スコット。 今回のゴールデン・グローブ賞にも監督賞でノミネートされましたが惜しくも受賞にはなりませんでした。

その他にも「ブレードランナー (1982)」、「ハンニバル (2001)」、「キングダム・オブ・ヘブン (2005)」など代表作はどれもみなさんの記憶に残る秀作ばかりですね。

私が大好きだった「イン・ハー・シューズ (2005)」では制作にもかかわっていました。

主役は、 1989年・第62回アカデミー賞助演男優賞を受賞した「グローリー(1989)」、 「タイタンズを忘れない(2000)」、2001年・第74回アカデミー賞主演男優賞を受賞した「トレーニング デイ (2001)」、ダコタ・ファニングとの共演の「マイ・ボディガード(2004)」の デンゼル・ワシントン。

1993年・第66回アカデミー賞でトム・ハンクスが主演男優賞を受賞した、エイズで死にゆく主人公の、不当解雇の法廷闘争を描いた作品「フィラデルフィア(1993)」にも黒人専門の弁護として存在感を表していましたね〜

 

共演は、2000年・第73回アカデミー賞において、アジア映画としてはオスカー史上最多の10部門にノミネートされた全編北京語の「グリーン・デスティニー」を抑えて5冠に輝いた「グラディエーター (2000)」で主演男優賞を受賞した、ラッセル・クロウ。

その他にも「インサイダー (1999)」、「ビューティフル・マインド (2001)」などの名作として名前のあがる作品で好演しています。

去年のスタイリッシュな敏腕トレイダーを演じる「プロヴァンスの贈りもの (2006)」はちょっと私的にあまり好みではなかったのですが、ラッセル・クロウは「アメリカン・ギャングスター(2008)」のほうが、より彼らしい野性的な魅力を引き出して撮られていると感じます。

暴力事件を起こした直後の公開となって興行成績が伸びなくて残念だった、レネー・ゼルウィガーとの共演の「シンデレラマン (2005)」とか私は好きでした。

 


Story : 1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。

 


「2008年2月1日公開 」

ー  より ー

 

すでに劇場公開も終盤を迎えているので多少ネタばれもいとわず書いていますので、未見な方でネタばれをお好みでない方は、ここからはご注意を!

 

現在では日本でも、アメリカでも当たり前な、流通を省いて大量販売することによってコストをおさえて販売する量販店の台頭によって寂れて行くハーレムの街を嘆くギャングのボス、バンビーのもとでその商売のセンスを磨いてきたデンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカスは、ボスの亡きあと彼のハーレムを仕切っていくのですが、身内のコネを最大限に使って麻薬を直接買い付けて、通常のものよりもより純度の高い「ブツーマジック」と名付けた麻薬を半額で売って、次第に麻薬王としてハーレムの街で君臨していくのです。

一方、裏取引や犯罪者の裏金を平気で自分の懐に収めてしまうのが常識となっているなどの腐りきった警察内部にあって、私生活は浮気や女癖が悪く離婚調停中とぐだぐだなのに、仕事となると正義感に溢れ一本義という変わり種のラッセル・クロウ演じる刑事リッチー・ロバーツが、エセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢されるのです。

 

他人を信用できないルーカスは犯罪に無関係に生きてきた自分の兄弟や従兄弟などを自分の家に招いて仕事を手伝わせます。これが、彼の身を滅ぼしていく成功からのほつれを招いていくのですよね〜

フランクの兄弟や従兄弟達は、貧しくても身内同士で助け合って生きてきた地味な生活から急に今まで手にしたこともない莫大なお金を手にすることになるのですから・・・・浮かれて私生活も派手になってくるのもしかたのないことでしょう。

 

オスカー俳優同士の迫真の演技は大変見ごたえがあります。

 

しかし、相対する麻薬捜査官リッチー・ロバーツが麻薬王フランク・ルーカスにたどり着くまでの並行する二人のシーンを交互に描きながら、次第に追いつめていく過程が、ちょっと長い・・・

直接自分が手を下さず、私生活は静かに生きて来て、絶対にしっぽをつかませないフランクを膨大な情報と地道な証拠集めで徐々にフランクに迫って来る過程はなかなか見ごたえがありますが、全体で157分も使ってラストの結末が、結局自分も取引かい・・・とちょっと肩すかし的な部分も感じます。

でも、これは実在の人物のお話なので事実に忠実に描けばしょうがないことなのでしょうけれど。

 

リッチーの私生活はあまり描く必要はなかったのではないかと思います。その分少しタイトに描いたほうがよりこの二人の演技が生きて来たのではないでしょうか。

劇場公開されてから結構すぐに鑑賞した本作ですが、なんだかその中盤の間延び感で面白かった!と絶賛したくなる気持にもなれず、感想も書く気になれなくて、今日になってしまいました。

 

 

   

   

〜 おしまい 〜

 


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「 エリザベス:ゴールデン・エイジ  /ELIZABETH: THE GOLDEN AGE (2008) 」
2008-03-10 Mon 00:05

【エリザベス:ゴールデン・エイジ 】2008年2月16日(土)公開

監督 : シェカール・カプール
出演 : ケイト・ブランシェット /ジェフリー・ラッシュ/クライヴ・オーウェン 他
期待度 : ★★★ → 観賞後の評価 ★★★☆
原作 : コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」 (扶桑社ミステリー)

「エリザベス:ゴールデン・エイジ  /ELIZABETH: THE GOLDEN AGE (2008) 」

「エリザベス/ELIZABETH(1998) 」の続編です。

2007年第80回アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞しました。

 


監督は、29歳若さで急死しハリウッドに衝撃を与えたヒース・レジャー主演の「サハラに舞う羽根 (2002)」を監督したシェカール・カプール。「エリザベス (1998)」からの続投になります。

主役は、「エリザベス/ELIZABETH(1998)」で29歳で25歳当時のエリザベス一世を演じた、ケイト・ブランシェットの続投です。1998年・第56回ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門での主演女優賞を受賞していますが、アカデミー賞では「恋におちたシェイクスピア(1998)」のグウィネス・パルトローに受賞を譲りノミネートに留まりました。また、続編である本作でもノミネートに終わってしましました。

 


Story : 25歳でイングランド女王に即位したエリザベス。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアートの存在も火種となっていた。


「2008年2月16日公開 」

ー  より ー

ちょうど本作を鑑賞する前にCS放送で前作「エリザベス/ELIZABETH(1998)」を鑑賞していたので、続編となる本作でのヴァージン・クイーンと呼ばれるようになったいきさつが理解できていました。

前作ではカトリック教徒とプロテスタント教徒であるクィーンの宗教争いでの重いテーマを背景に、イングランド王ヘンリー8世と2番目の王妃との間に生まれたアン・ブーリンの王女時代から戴冠するまでのクィーンとしての在り方と恋の挟間で揺れ動く若きクィーンの人生をうまく描かれていてなかなか興味深いものがありました。

本作は、依然として対立するキリスト教の二大宗派の血肉の争いを背景として、エリザベス一世の恋を描きつつ、絢爛豪華な衣装に目を奪われるばかりの大変美しい映像を最後まで堪能できますが、ストーリーとしては、イマイチ満足感に欠けるものがありました。

新大陸を発見し帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが資金援助を得るためにエリザベス女王に取り入ろうとする目的のために近づくことに成功し、実はエリザベス女王を本当に愛したのか、それとも口先だけだったのか突然の心変わりに対する描かれ方も薄くて説明不足消化不良ぎみ。

スペインの無敵艦隊との海戦はほとんどはしょって描かれるだけで、ウォルターの活躍によって勝利をおさめたとい事実のみが数カットで表現されているにすぎず、さっそうと鎧に身を包んだ精悍なエリザベス一世の勇士を数カットみせただけで、あら?もう終わっちゃったのというかんじです。

とはいえ、エディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤールにオスカーを譲ったものの、エリザベス一世を演じたケイト・ブランシェットの演技は力強く、迫真の演技が素晴らしかったです。

絢爛豪華な王宮を舞台に描かれているだけにケイトが多数着用する衣装はどれもため息が出るほど美しく、華麗な衣装美を堪能できる作品ではあります。

  

〜 おしまい 〜

 


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